アイコン 安川情報システム/第3四半期  赤字続く

同社グループの属する情報サービス業界は、企業のIT関連投資は徐々に回復しつつあるものの、企業収益改善の鈍化もあり、新規案件の増加も期待できず受注競争が激化し、顧客のコスト意識の高揚による価格の抑制等により不採算・低採算案件も増加する等、依然として厳しい状況が続いている。
このような環境の中で、同社グループは、2010年度から2012年度までの中期経営計画の初年度として危機感を持って市場・顧客の変化を捉え、既存事業領域においては確実に収益を獲得するとともに、当社グループの技術を生かし新たな事業領域への拡大に積極的な挑戦を図っている。
当第3四半期連結累計期間の業績は、長期化する低調な企業等のIT関連投資に加え、ビジネス・ソリューション事業において大口開発案件が一巡し受注規模が縮小した影響により、売上高は82億60百万円(前年同四半期比▲6.7%減)、営業損失▲7億29百万円、経常損失▲6億30百万円、四半期純損失▲4億81百万円となった。

事業別には、

〔ビジネス・ソリューション事業〕
当事業では、移動体通信事業者向けシステム構築は開発案件が一巡し、受注規模が縮小した影響に加え、製造業向けビジネスソリューションも収益改善の鈍化の影響による企業のIT関連投資への厳選や発注単価の抑制等もあり、その結果、売上高は36億22百万円(前年同四半期比▲9.4%減)。

〔組込制御ソリューション事業〕
当事業では、前年度に新規受注した蓄電池の遠隔監視システムや医療機器向け組込ソフトの売上もあり、また、メカトロ分野や半導体製造装置等の産業機器向けの制御ソフトは持ち直しつつある設備投資を背景に回復基調にあるが、生産ライン管理向けFAシステムや駅務機器や住宅や車載等の民生機器向け組込ソフトが低調に推移しており、その結果、売上高は21億19百万円(同▲0.1%減)。

〔医療・公益ソリューション事業〕
当事業では、自治体向け情報通信基盤構築は堅調に推移したが、医療機関向けソリューションサービスは低調に推移し、その結果、売上高は8億81百万円(同▲3.5%減)。

〔プロダクト事業〕
当事業では、情報通信機器分野では情報端末機器等の需要が堅調に推移したが、インターネット・セキュリティ関連製品は前年度の反動もあり需要が大幅に減少した。その結果、売上高は16億37百万円(同▲10.1%減)となったとしている。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年3月期第3四半期
8,855
-406
-402
-246
10年3月期第3四半期
8,260
-729
-630
-481
前第3四半期比
93.3%
 
 
 
11年3月期通期予想
13,000
-500
-370
-455
10年3月期実績
13,357
-289
-269
-168

[ 2011年1月24日 ]
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