合板市場から消える 合板の買占めに苦戦するプレハブ業界
合板類が市場から消えかかっており、末端の合板商社や販売会社も困り果てている。東北関東地震で物流に大きな問題を抱え、関東では計画停電で合板生産に支障をきたしているものの、合板類は東南アジアからの輸入が大半であり、商社や合板問屋が値上がりを待ち、隠している公算が大きい。
仮設住宅を生産する日成ビルド工業では、現在、増産体制に入っているものの、合板類が手に入らず、フル生産状態に程遠いものとなっているという(福岡工場談)。
仮設住宅業界の各社には、既に国から増産要請がなされ、増産体制に入っているが、材料の軽量鉄骨等の入荷にそほど支障はないものの、肝心の合板類が調達できず、困り果てている。
こうした事態は、大手商社や建材商社が末端の関係する企業の倉庫などを利用して、値上がりを待つ動きをとっているものと思われ、一挙に市場の合板がなくなったものと思われる。
国民の非常事態にこうした在庫隠しは決して許されるものではない。農水省もまずは仮設住宅会社に対して、充分な合板を国の力により供給することが求められる。

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