アイコン 日立 世界の自動車産業震撼  同社も震災で大変だ

日立製作所東海工場のそばにある日立オートモティブシステムズ㈱の佐和事業所(茨城県ひたちなか市高場2520番地)と福島事業所(福島県伊達郡桑折町大字成田字中丸3-2)は、11日の東北巨大地震で甚大な被害を生じ、工場がストップしたままである。
日立オートモティブシステムズの両工場は、自動車の心臓部であるエンジンマネジメントシステム・エレクトリックパワートレインシステム・走行制御システムなどの電装電子制御機器を製造、国内及び世界の自動車メーカーに輸出している。
しかし、今回の震災により操業停止に追い込まれ、日本はじめ世界のメーカーはそうした電子機器が入荷せず、自動車生産をストップさせている。

具体的な生産品目は、
 筒内噴射(DI)エンジンシステム、排気対応MPI(マルチポイントインジェクション)システム、可変動弁システム、エンジンルーム実装コントロールユニット、4速AT用トランスミッションコントロールユニット、ハイブリッド電気自動車(HEV)システム電動油圧式パワーステアリングシステム NHEPS、セミアクティブサスペンションシステムなどを生産している。

3月25日同社は工場及び生産の見通しを発表した。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、茨城県ひたちなか市の佐和事業所および福島県伊達郡の福島事業所において建屋や設備などに被害を受けました。現在、総力を挙げて復旧に取り組んでおり、上記時点における対応状況については次の通り。
佐和および福島事業所は、復旧作業を行いながら、既に生産設備の試験運転を進めている。確保できている在庫を使用し、3月25日もしくは26日から一部操業を開始でいる通し。
しかし、先行きは、材料・部品メーカーからの供給状況が懸念となっており、現在個別に対応策を講じている。
なお、電力については、両事業所ともすでに通電しているが、福島事業所では、東北電力からの供給制限を受け、その対応として一部を自家発電で補っているが、フル操業するには未だ不足している状況。
福島事業所の操業状況により、その下流工程を担っている神奈川県綾瀬市の相模事業所における生産に影響が及ぶ可能性がある。
また、電力供給や材料・部品メーカーの供給状況により、その他の事業所への影響懸念もあり、個別に対応策を講じている。
調達先の部品メーカーにおいても、震災による大きな被害や福島原子力発電所の近隣地域であることによって操業不能となっているところがあり、現在あらゆる方策を検討しながら対応策を講じているとしている。

まだまだ本格的な回復には程遠い状況の内容となっている。
 こうした巨大地震による自動車産業への影響は、世界で500万台の生産減少をまねくと米リサーチ会社が発表している。(国内年間需要=500万台)
 

[ 2011年3月28日 ]
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