アイコン PS三菱、O白石、三井住友建設、富士PSら談合課徴金/公取委

公取委は6月15日,国交省関東地方整備局及び同近畿地方整備局並びに福島県が発注するプレストレスト・コンクリートによる橋梁の新設工事の入札参加業者10社に対し,平成17年独禁法改正法(平成17年)の経過措置の規定により、次のとおり課徴金の納付命令を行った。

1 課徴金に係る違反行為(いずれも平成22年9月21日審判審決)
(1) 関東地整発注の特定ピー・シー橋梁工事
ピーエス三菱ほか20社の21社(以下「関東地整の21社」という。)は、関東地整発注の特定ピー・シー橋梁工事について、共同して、受注予定者を決定し、受注予定者が受注できるようにしていた。
(2) 近畿地整発注の特定ピー・シー橋梁工事
オリエンタル白石ほか17社の18社は、近畿地整発注の特定ピー・シー橋梁工事について、共同して、受注予定者を決定し、受注予定者が受注できるようにしていた。
(3) 福島県発注の特定ピー・シー橋梁工事
ピーエス三菱ほか19社の20社は、福島県発注の特定ピー・シー橋梁工事について、共同して、受注予定者を決定し、受注予定者が受注できるようにしていた。

(前記(1)ないし(3)のいずれの行為も,独占禁止法第3条の規定に違反し,独占禁止法第
7条の2第1項に規定する「役務の対価に係るもの」に該当する。)

この3件についての合計課徴金額。(単位:万円)

ピーエス三菱
57,845
オリエンタル白石
53,730
三井住友建設
43,669
富士ピー・エス
41,158
ドーピー建設工業
24,074
極東興和
20,697
機動建設工業
9,762
KCK
6,968
常磐興産ピーシー
3,128
 前田製管
993

 <関東地整発注の特定ピー・シー橋梁工事>
1 違反行為(事実)の概要
(1) 関東地整の21社は、いずれもプレストレスト・コンクリート工事業を営む者又は営んでいた者であるが、遅くとも平成13年4月1日(一部事業者にあっては平成14年8月1日ほか)以降、平成16年3月31日(一部事業者にあっては平成14年7月31日ほか)まで、関東地整発注の特定ピー・シー橋梁工事について、受注価格の低落防止を図るためア自社が受注を希望する工事又は自社が受注を希望する工事額を、「関東PCクラブ」又は「S会」と称する組織の「主幹事」、「当番幹事」又は「幹事」と称する者(以下第1において「幹事」という。)に表明し、幹事は、各社の過去の受注実績、受注希望等を勘案して、受注すべき者(以下第1において「受注予定者」という。)を決定する
イ 受注すべき価格は、受注予定者が定め、受注予定者以外の者は、受注予定者がその定めた価格で受注できるよう協力する旨の合意の下に、受注予定者を決定し、受注予定者が受注できるようにしていた(以下「本件行為」という。)。
他方、SMCコンクリートに関しては、本件行為をしていたものとは認められない。
(2) 関東地整発注の特定ピー・シー橋梁工事78物件のうち関東地整の21社が受注した65物件の全部又は大部分について,上記(1)に係る受注調整が行われていた。
(3) 平成15年12月3日,本件について,公正取引委員会が独占禁止法の規定に基づき審査を開始したが、本件行為は同日以降も継続され、少なくとも平成16年3月末日まで継続されていた。

近畿も福島も関東と似たり寄ったりで省略
[ 2011年6月20日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •