アイコン 戸田建設/第3四半期 今期▲180億円の赤字転落へ 受注は・・・

同社は学校や病院建設に強いゼネコンであるが、第3四半期までの業績は、何をやっているのか強いはずの建築事業で営業利益を大幅に減少させ、土木事業では営 業利益段階から昨年に続き赤字を露呈している。通常だと第4四半期で調整されるだろうが、同社の今期は営業利益が更に悪化する予想となっている。

なお、同社の子会社で、親会社から潰されたくないため粉飾していた内装工事業のシプコー工業㈱の粉飾損失額は約22億円で前回発表文から変化はない。

1、同社の建築事業の売上高は2,371億円(前年同四半期比1.9%減)、営業利益は50億円(前年同四半期比▲35.1%減)となった。
個別の受注高は、民間工事(国内)が前年同四半期比6.6%増加して2,251億円となったが、官公庁工事(国内)は前年同四半期比▲34.1%減少して316億円にとどまったため、全体としては前年同四半期比▲0.9%減の2,581億円となった。

2、土木事業の売上高は518億円(前年同四半期比7.6%増)、営業損失は▲1億円(前年同
四半期は▲18億円の営業損失)となった。
当社個別の受注高については、民間工事(国内)は前年同四半期比21.4%増加して147億円と
なったが、官公庁工事(国内)が同▲38.2%減少して324億円となり、全体(海外含む)としては475億円と、前年同四半期比▲26.9%減となった。
 
3、不動産事業の売上高は110億円(前年同四半期比11.2%増)、営業利益は16億円(前年
同四半期比13.7%増)となったとしている。
 
同社は、建築7.5割の土木2割の比率であるが、震災復興工事の受注については触れておらず、上述の受注状況からすれば、準大手ながら、まだ完全に蚊帳の外に置かれているようだ。
 
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
11年3月期第3四半期
296,940
1,845
3,039
1,797
12年3月期第3四半期
297,662
1,149
2,441
-5,380
前年同期比
100.2%
62.3%
80.3%
 
12年3月期予想
495,500
-7,500
-6,500
-18,000
11年3月期実績
452,762
6,004
7,478
3,774
10年3月期実績
475,055
6,408
7,724
3,175
09年3月期実績
465,893
4,302
5,780
2,817
今期予想/前期実績比
109.4%
 
 
 
12年3月期第3四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
483,238
173,536
170,022
35.2%
 
[ 2012年2月15日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
サイト内検索