下記表のとおり、平成１０年３月期は地獄を見た同社であるが、世界経済がリーマン・ショックから緩やかな立ち直りに向かい、また、内需拡大路線で経済成長を維持し続けた中国に支えられ、今期のように回復してきた。同社の工作機械は、各種生産物を生産する機械の部材を作る機械であり、ＮＣ施盤、マシニングセンタ、複合加工機、ＮＣ研削盤などの機械群である。
同社は、中国ではこれまでの勢いに少し陰りが出てきたが、国内や欧米は底堅い動きが続いているとしており、こうした需要背景に、今期は急回復となっている。
タイ大洪水では、日本の進出企業の機械が水没、今後それに対応した特需も考えられる。