アイコン 栗本鐵工所/3月期第3四半期  震災特需に期待か

同社の第3四半期は、事業別に次の通りとなっている。

<パイプシステム事業>
当事業の売上高は、鉄管部門において新型耐震管の採用が進み、小口径管の出荷は堅調だったものの、中口径管の出荷が減少したこと、機種の統廃合を行ったバ ルブ部門の売上が減少したことなどにより、前第3四半期連結累計期間比9億30百万円減収の404億03百万円となった。
営業利益は、バルブ部門において収益改善が実施されたものの、鉄管部門で付加価値の高い粉体塗装管の出荷が伸びなかったこと、主原料を中心とした材料高の影響により、前第3四半期連結累計期間比2億24百万円減益の1,779百万円の営業利益となった。

<機械システム事業>
当事業の売上高は、素形材部門において鋳物で売上が減少したものの、機械部門において、海外向けの鍛圧機ならびに混練機の増加により、売上を伸ばした。これらにより、前第3四半期連
結累計期間比4億95百万円増収の150億68百万円となった。
営業利益は、利益率の高い個別物件や原価改善などにより、前第3四半期連結累計期間比7億円増益の8億33百万円となった。


<産業建設資材事業>
当事業の売上高は、建材部門において、厳しい業界環境下において消音製品の出荷は減少したものの、東京地区の大型オフィスビル向けの空調製品、高層マンション向けの建築製品の出荷が好調だったことにより売上が増加した。また、化成品部門は、東日本大震災の影響により電力分野の出荷が減少したものの、農下水分野がこれを上回り売上が増加した。これらから前第3四半期連結累計期間比13億96百万円増収の143億94百万円となった。
営業利益は、化成品部門において、コストダウンに注力したものの、電力分野の減収で減益と
なったが、建材部門で空調、建築製品の増収により増益となったことなどから、前第3四半期連結累計期間比2億25百万円増益の3億84百万円となったとしている。
 
 同社は、もう栗本建設工業を処分した呪いも溶けたようで、クボタ次ぎ第2位の鋳鉄管により、復興関連銘柄としても注目されている。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
11年3月期第3四半期
68,904
2,514
1,720
1,537
12年3月期第3四半期
69,866
2,969
2,373
1,515
前年同期比
101.4%
118.1%
138.0%
98.6%
12年3月期予想
94,000
2,800
1,800
1,000
11年3月期実績
94,973
3,491
2,732
1,478
10年3月期実績
119,097
6,756
5,712
-5,420
09年3月期実績
158,563
2,589
1,524
-23,202
今期予想/前期実績比
99.0%
80.2%
65.9%
67.7%
12年3月期第3四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
126,679
40,627
40,362
31.9%
 
[ 2012年2月 7日 ]
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