家電量販店のノジマ/第3四半期 今期は踊り場形成か それとも
同社は、家電流通業界は、7月のアナログ停波後、薄型テレビを中心に需要が大幅に縮小し、厳しい商環境が続いた。一方で、消費者の節電への関心は引続き強 く、省エネ関連商品は堅調に推移したものの、家電エコポイント制度の変更に伴うテレビの駆け込み需要があった前第3四半期連結累計期間と比べて、低調に推 移した。
店舗は、新静岡セノバ店、テラスモール湘南店など12店舗の新規オープンのほか、巻店、小出店など4店舗のスクラップ&ビルドや増床した。
販売状況は、省エネ機能の高いエアコンや冷蔵庫などの白物家電、スマートフォンへの買い換えが進む携帯電話、タブレット端末等の販売が好調に推移した。
また、人件費をはじめとする販売費及び一般管理費については、より一層の削減を継続するとともに、在庫や店舗運営の効率化にも取り組み、さらなる収益体質の改善を進めているとしている。
これまで競争も厳しく飽和状態の家電市場にあって、順調に売上高を伸ばしてきた同社であるが、12店舗新規出店したにも関わらず、売上高は伸びておらず、エコポイント廃止による落ち込みが、他社家電量販店と一緒で大きかったのだろう。しかし、エコポイントは天からの贈り物であり、一過性の特需に過ぎず、今後同社の実力が試される。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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11年3月期第3四半期
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160,097
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3,962
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6,235
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4,085
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12年3月期第3四半期
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161,438
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1,240
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3,327
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1,844
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前年同期比
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100.8%
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31.3%
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53.4%
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45.1%
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12年3月期予想
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220,000
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2,300
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5,600
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3,200
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11年3月期実績
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213,500
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4,487
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7,270
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3,708
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10年3月期実績
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166,941
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3,402
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5,792
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4,629
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09年3月期実績
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138,880
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1,578
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3,717
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2,624
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今期予想/前期実績比
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103.0%
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51.3%
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77.0%
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86.3%
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