昭和鉄工(福岡・上場)/第3四半期 核のなるものが見えない
同社は、最近では「業務用エコキュート」に注力しているようだが、いろいろな業務をやり過ぎて、核となる事業が見えてこない。第3四半期における部門別業績は次のとおり
1、機器装置事業
機器装置事業は、空調機器製品では、原子力発電所向け特殊空調機の受注、熱源機器製品では「業務用エコキュート」の受注・売上が拡販努力により順調に推移した。
この結果、当事業の売上高は、55億46百万円(前年同期比2.7%増)となった。
2、素形材加工事業
素形材加工事業は、鋳造品は発電機向けガスタービン関連部品の売上が順調に推移したが、景観製品は、前年同期のような補正予算の前倒し受注という特殊要因がなく、震災の影響で予定していた案件の発注遅れ等もあり低調に推移した。
この結果、当事業の売上高は、11億74百万円(前年同期比▲25.0%減)となった。
3、サーモデバイス事業
サーモデバイス事業は、前期受注案件は順調に出荷・売上計上し、更にグローバル化によるフレキシブルな生産体制構築のため、韓国合弁会社への生産移管を行ったが、液晶パネルメーカーの設備投資循環による縮減の影響もあり低調に推移した。
この結果、当事業の売上高は、10億29百万円(前年同期比43.4%減)となったとしている。
同社が安定的な事業基盤を作るには、絶対的に強い事業を深耕して拡大する必要があろう。
今は昔、同社は、福岡市東区貝塚の九大グランド西側のマンション群が立ち並ぶ敷地にあり、膨大な土地を有していた。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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11年3月期第3四半期
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8,783
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86
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89
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27
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12年3月期第3四半期
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7,750
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-200
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-196
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-226
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前年同期比
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88.2%
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12年3月期予想
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10,800
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10
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20
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140
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11年3月期実績
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11,837
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86
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85
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38
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10年3月期実績
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11,116
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-512
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-526
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-1,636
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09年3月期実績
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13,813
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31
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16
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-126
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今期予想/前期実績比
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91.2%
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11.6%
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23.5%
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368.4%
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