アイコン ミサワホーム/保育園事業に本格進出か  保育施設3ヵ所開園へ

  ミサワホームは、保育施設の運営をしている(株)コビーアンドアソシエイツ(本社:千葉県野田市)とジョイントして保育事業に取り組んできたが、このたび、ミサワホームグループのミサワホーム総合研究所が設計を担当した保育施設としては初の新築園舎を3ヶ所完成させ、4月1日に同時開園する。

  ミサワホームは昨年策定した中期経営計画において、保育分野を含む「ライフサポート事業」の拡大を目指している。

 

これまでにコビーアンドアソシエイツが運営する2つの保育園について園舎リフォームを担当し、それぞれキッズデザイン賞を受賞したほか、子どもの個性や潜在能力を引き伸ばす提案やノウハウなどに関して、東京大学をはじめ各大学との共同研究を実施するなど、さまざまな取り組みを展開している。

今回、開園する「コビープリスクールよしかわステーション(埼玉県吉川市)」、「コビープリスクールみさとながとろ(埼玉県三郷市)」、「コビープリスクールさくらのさと(千葉県野田市)」はミサワホーム総合研究所が設計し、コビーアンドアソシエイツが設立した社会福祉法人コビーソシオが運営する。

 

設計にあたっては、コビーアンドアソシエイツが独自に考案した縦割り保育(異年齢児交流保育)と横割り保育(年齢別保育)を融合した“マトリクス保育”をより効果的に行うための工夫を提案している。

園舎には、年齢の異なる子どもたちが日常的に交流できるよう、吹き抜けやスパンを飛ばした大空間、可動間仕切りを多用し用途に応じた可変空間を実現。

また、安全性を確保しつつ全面をガラス張りにした調理室「キッチンスタジオ」では、調理過程を見せることで「つくる楽しみ・食べる楽しみ・片付ける楽しみ」を通じて食の大切さや正しい知識を教える“食育”に取り組む。

園庭には、起伏や植栽をデザインすることで子どもたちの運動能力を発達させる工夫を採り入れたほか、実のなる木々や野菜を育て、食べることができる菜園スペースを設けるなど、あらゆる経験を通して子どもの好奇心を刺激し自然と交流が生まれる空間設計を採用している。
 

ミサワホームは、今後もコビーアンドアソシエイツと協力し保育園の設計・施工などを通じて保育分野のノウハウを蓄積するとともに、子どもから高齢者まで誰にでもやさしく住みやすい住宅の開発や、快適で安心できる住生活空間の実現を目指すとしている。

 

[ 2012年3月29日 ]
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