アイコン 減っていないソマリア沖の海賊船被害 実態は増加している

世界中の国々が武器を供与し戦わせたソマリアは、国連でさえ手が付けられない状態に放置され、その主たる産業が、巨額な和解金が取れる海賊業と化かしている。

日本の船舶がソマリア沖のアデン湾で海賊に襲われる事件が多発、その対策に4年前から海上自衛隊の護衛艦や哨戒機などがアデン湾に派遣されている。
今では、世界20ヶ国が同海域で取り締まりに当り、アデン湾海域では、襲われる被害がこの3年で約40%減ったものの、護衛が行われていない海域では逆に被害が増加しているのが浮き彫りとなっている。

アデン湾一帯での海賊被害は、平成21年の131件から平成23年の76件へと、この3年間で約40%減少。しかし、護衛が行われていないアデン湾より沖合のアラビア海では、同じ期間に86件から161件へと被害が増加。合計では217件から237件と増加しているのが実情だ。

派遣されて4年目となる海上自衛隊が、護衛した船はこれまでに、タンカーや貨物船など約2700隻にのぼる。しかし、海賊は活動範囲を広め、アラビア海、遠くはインド洋に浮かぶ楽園の島シェーシェルズ諸島海域まで出没し、手が付けられなくなっている。
海賊対策にあたっている海上自衛隊の皆さん方は、大変だろうが今後も頑張ってもらいたいものである。

海賊を支える輸出国がある。その筆頭は、昔はロシアであったが、今ではシェアー44%を握りダントツでアメリカ、16%のイギリス、13%のフランス、ロシアの10%、ドイツの5%、中国の2%となっているが、当資料は古く(1995年)、中国は今ではロシア程度と見られる。世界の市場規模は約25兆円市場(日本のパチンコ市場規模より少し小さい程度)。

自国の武器更新のため更新前の武器が輸出されているが、性能は非常に高いものばかり。ソマリアでは、内乱状態にあったとき、世界から武器が供給され、そうした武器が、今、武器を輸出した国々の船舶に向けられている。自業自得。
それでも武器輸出は、武器産業にとって笑いが止まらないほど儲かることから、議員に金をばら撒くロビー活動で、世界に拡散し続けている。日本の船舶はそのとばっちりを受けているようなものである。

しかし日本もこれまでに、パキスタンに対しアメリカが言われるがままに膨大な資金援助を行ってきたが、その資金は、中国の戦闘機「殲10」などの購入資金となっているのが現状だ。それもまた資金援助するという。こうした国に対しては物による人道支援以外すべきではない。

ソマリア

[ 2012年7月10日 ]
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