アイコン スペイン経済自滅の道へ 失業率25%,小売高▲10.9%減

国家財政破綻で9月から大不況のさなか付加価値税が増率され、小売売上高が大幅に落ち込んでいる。前年同月比▲10.9%落ち込み2年以上の27ヶ月連続の落ち込みを記録している。
失業率も8月の24.6%から0.4ポイント増加し25.0%の460万人に達している。こうしたことから、食品や生活必需品の消費者のニーズも低価格品にシフトしており、デフレスパイラルに陥っている。
車両も付加価値税増税前の8月でも前年同月比3.4%しか増加せず、9月は▲36.8%減という大幅な落ち込みを見せている。

EUの救済は借金返済の金を補填するだけで、国は経済振興策に回す資金など余裕は既になく、底なしの不況スパイラルに陥っている。来年も過去2ヶ年に続き超緊縮財政がしかれる。

バブルを海外からの融資金で興じらせ、バブルに狂っていたことから、そのツケの落ち込みははかり知れないものとなっている。

景気回復するだけのコスト競争力がある技術なり製品がなければ、景気回復はEU諸国次第となり、自律回復には程遠く、今後とも更なる財政悪化でEUの足を引っ張り続ける可能性もある。(数値はロイター等の報道に基づく)
名目GDP:1,073,383百万ユーロ(EU諸国4位)
欧州全体で車が不況で売れておらず、スペインに進出していた海外メーカーも撤退しているの現実。

スペインは、国民に金が回るように仕事を作る必要があるが、欧州諸国はどこも工場進出するような余力はなくなってきている。
アメリカ経済の回復しか欧州経済を立ち直らせることはできないだろうが、そこにも立ちはだかるのは中国となる。

スペインの輸出品目 
 
2010
2011
 
 
/単位:100万ユーロ
金額
金額
構成比
伸び率
資本財(自動車除く)
37,770
43,063
20.1
14
自動車(部品含む)
29,922
33,125
15.4
10.7
食料品
28,098
30,409
14.2
8.2
化学品
28,274
29,413
13.7
4
中間財
22,652
26,112
12.2
15.3
消費財
16,035
17,556
8.2
9.5
鉱物・エネルギー
9,641
15,884
7.4
64.7
その他
6,300
9,519
4.4
51.1
原材料
4,491
5,863
2.7
30.6
耐久消費財
3,598
3,544
1.7
△ 1.5
合計(その他含む、FOB)
186,780
214,486
100
14.8
 
[ 2012年10月30日 ]
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