アイコン アラブ革命 今度はクウェートが危ない

世界の警察を放棄したアメリカ、アラブ諸国では民主化の波が押し寄せているが、民主化したはずのリビアでは、主導権争いで魑魅魍魎状態。エジプトもまだ軍とイスラム政権の軋轢がしこりを残したまま、シリアは武器商人の餌食となり内戦状態から抜け出せない状態が続いている。
そうしたなか、世界有数の産油国クウェートで21日、数万人規模のデモがあり、参加者が警官隊と衝突。

ロイター通信によると少なくとも29人が病院に搬送され、元国会議員を含む15人が拘束された。英BBC放送は数十人が負傷したと伝えている。
 クウェートでは2月の議会選でイスラム系中心の野党勢力が勝利したが、憲法裁判所は選挙手続きに誤りがあったとして選挙無効を宣言。
議会はクウェートのサバハ首長により10月7日に解散させられた。12月1日に行われる国会議員の再選挙に向けて、サバハ首長が選挙制度の変更を命じたりしており、反政府側の動きは今後活発化するものと思われる。

豊富な原油資金で国民にも厚遇で穏健な国と知られるクウェートにおいて、反政府活動が過激化しても、これまでアラブの春の民主化を擁護する立場のアメリカも手出しできず、サバハ首長次第では混乱化する恐れが高い。また、原油価格が跳ね上がる要因も秘めている。


 

[ 2012年10月22日 ]
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