アイコン 国民を馬鹿にした幕引き  PC誘導冤罪逮捕事件/検察庁と神奈川県警 

冤罪はこうして造られた。
神奈川県警による、PC遠隔操作による横浜市立小学校への襲撃予告、明治大学生の誘導誤認冤罪逮捕事件。
神 奈川県警は14日に公表した検証結果で「不適正な取り調べにつながる恐れのある行為があった」と認めたものの少年が作成した上申書の中身や、取り調べ時の 会話の内容などに疑問点や食い違いが残るが、検証結果は解消したとは言い難い内容だとしたものの「誘導はなかった」とし、これ以上の検証は行わないとし た。

一方、検察庁(横浜地検)も、PC遠隔操作事件で14日、捜査の問題点と再発防止策をまとめた検証結果を公表。
客観証拠の過信や、少年の供述の検討を欠くなど「捜査の基本が徹底されていなかった」とする一方、取り調べなどにおいては「違法、不適正な行為はなかった」とした。

こうした冤罪の罪が着せられた明治大学生は、釈放後、「ハンドルネーム(『鬼殺銃蔵』)などは事前に取調官に見せられたので知っていた」と説明。
神奈川警察は「『鬼殺銃蔵』とはどういう意味なんだ」と口頭で尋ねたと書面を見せたことを全面否定している。
また、明治大学生は取調べで「否認をしていたら検察官送致されて、このままだと(少年)院に入ることになるぞ」と脅迫されたと述べたとされる。
神奈川県警は、「今後の刑事手続きについて説明した」とし、「否認をしていたら検察官送致されて、このままだと(少年)院に入ることになるぞ」との発言を完全否定した。
明大生が述べた「無罪の証明をしろ」という取調官の詰問も、神奈川県警は「今まで聞いても、『やっていない。覚えていない。忘れました』と答えるだけで、『こういう理由で自分がやったのではない』という説明をしたらどうか」と問い糾しただけと、あくまで否定している。

これでは、罪なき者に罪をかぶせた誤認・冤罪逮捕の責任を、神奈川県警や検察庁は、一切せず、「(取調べに)何ら問題はなかった」と幕引きをはかった。

役所・お上の悪しき体質は、昔気質の自らの否を絶対認めないという体質が今でも蔓延っている。時代が急速に進化するなかで生じたPC遠隔操作事件による冤罪逮捕事件、警察も検察庁も時代遅れで付いて行けず、自ら変わろうともせず、頭がお寒いままだ。
誤認逮捕でお偉いさんたちが、誤認逮捕された人たちに対して、いくら謝罪しても、マスコミ対策であり、腹の中は一つも変わっていないことを今回の神奈川県警と検察庁の幕引きが証明しているともいえる。

[ 2012年12月17日 ]
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