アイコン ヤマウとヤマックス(九州)/中間期 通期利益は明暗分かれる

<ヤマウ>福岡
当第2四半期連結累計期間は、建設投資の縮減傾向が続く状況下で、依然として当社を取り巻く環境は厳しい状況で推移している。このような状況の中、主力の土木製品群を中心に、受注強化に継続的に取り組んでいる。その結果、当第2四半期連結累計期間においては、コンクリート製品製造・販売事業の売上高は、48億78百万円(前年同四半期比11.9%増)、営業損失は▲1億83百万円(前年同四半期は営業損失▲2億53百万円)となった。
同社のコンクリ二次製品は、官庁工事用が主を占めるため、下半期に売上高が偏重している。通期予想では、前期より大幅に売上高・利益とも増加するとしている。

 ヤマウの業績推移と今期予想
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
12年3月期第2四半期
4,612
-305
-279
-286
13年3月期第2四半期
6,116
-322
-306
-258
前年同期比
132.6%
 
 
 
13年3月期予想
16,624
290
280
215
12年3月期実績
13,191
213
194
133
11年3月期実績
13,541
371
386
258
10年3月期実績
14,859
718
721
286
13期予想/12期比
126.0%
136.2%
144.3%
161.7%
 
<ヤマックス>熊本
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は48億3千3百万円(前年同期比13.8%増)となったものの、前期末に連結子会社となった(株)東北ヤマックスの再建初年度に係る販管費の負担もあり、営業損益は▲3億76百万円の損失(前年同四半期は▲3億14百万円の損失)、経常損益は▲4億31百万円の損失(前年同四半期は▲3億73百万円の損失)となった。また、四半期純損益は特別損失の計上などもあり、▲4億95百万円の損失(前年同四半期は▲3億83百万円の損失)となった。
(株)東北ヤマックスは、売上高は前年同期に比べ、17.7%増の29億40百万円となったが、同社の再建初年度に係る販管費などの固定費の負担や、当社の売上構成において、自社製品よりも粗利率の低い仕入商品の売上割合が多かったこともあり、営業損益は▲1億12百万円の損失(前年同四半期は営業利益67百万円)となったとしている。
同社も下半期偏重型であるが、通期予想では、東北ヤマックスの売上寄与で売上高は増加するものの、利益は前期比落ち込むと予想している。
なお、(株)東北ヤマックス(宮城県仙台市青葉区立町27番21号、工場:岩手県一関市字沢160番地)は、民事再生を申請して経営破綻したヒューム管やパイル製造の利根ジオテック(株)を買収して、社名変更したもの。
 
 ヤマックスの業績推移と今期予想
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
12年3月期第2四半期
4,248
-314
-373
-383
13年3月期第2四半期
4,833
-376
-431
-495
前年同期比
113.8%
 
 
 
13年3月期予想
13,200
230
100
30
12年3月期実績
11,500
-257
-312
60
11年3月期実績
11,792
236
95
31
10年3月期実績
13,797
614
415
432
13期予想/12期比
114.8%
 
 
50.0%
 
ヤマウは福銀の再建係りであった中村氏が代表を務めており、九州各県の同業者と事業提携など手堅く事業を進めている。
一方、ヤマックスは、関東へ以前から進出、今回は、大震災の復興事業が期待されることから、利根ジオテックを子会社化(現、東北ヤマックス)するなど、積極的な展開を図っている。
過去、関東進出では、大成建設の大成パルコンのPCパネルを担当したが、大成パルコンの販売がズッコケ(大成建設の販売力がない)、期待はずれのままこん日まで推移している。東北ヤマックスは向こう7年間、営業すれば見返りはあると思われ、早期の利益計上が望まれるところである。また、営業強化のため、東北ヤマックス本社地を利根ジオテック時代の岩手県一関市から、宮城県仙台市青葉区立町27番21号に移転している。大手ゼネコンは進出全社、復興工事営業拠点を仙台に有しており正解である。
[ 2012年11月 5日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   

↑トップへ

サイト内検索