銭高組/中間期 厳しい 通期でも赤字転落
関西中堅ゼネコンの同社は中間期について、建設市場は、公共投資は増加したものの、民間設備投資は製造 業を中心とする生産拠点の海外移転が進む一方で、国内設備投資に対する慎重な姿勢に変化はなく、受注競争は熾烈を極めた。また、労務費の高騰によるコスト 上昇も相俟って、一段と厳しい経営環境下で推移したとしている。
期中の受注高は、建築は官庁が増加してものの民間工事が大幅に減少して、前年同期比▲6.0%減の287億75百万円、土木事業は官庁工事が大幅に増加して同203.3%増の151億19百万円。合計で同23.0%増の438億95百万円となっている。
関西では、平成23年に襲った紀伊半島水害の復旧工事が発注されており、官庁工事の大幅受注増になっているものと思われる。しかし、労務コストは東日本大震災の復旧工事における大幅上昇もあり、関西も紀伊半島水害復旧工事もあり上昇しているものの、受注競争は激しく、予算管理が難しくなっている。
同社は投資有価証券を328億82百万円も有しており、評価損としては▲1億94百万円しか計上しておらず、株価の動きに殆ど影響のない株を有していると思われる。仕事の受注との絡みもあるかもしれないが、そんなに所有する必要性があるのだろうか?
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
経常利益
|
当期利益
|
12年3月期第2四半期
|
59,838
|
-1,097
|
-1,084
|
-1,284
|
13年3月期第2四半期
|
47,589
|
-3,583
|
-3,521
|
-3,776
|
前年同期比
|
79.5%
|
|
|
|
13年3月期予想
|
113,900
|
-2,230
|
-2,330
|
-2,650
|
12年3月期実績
|
133,975
|
364
|
386
|
91
|
11年3月期実績
|
128,161
|
-1,963
|
-2,264
|
-2,478
|
10年3月期実績
|
172,643
|
689
|
416
|
795
|
13期予想/12期比
|
85.0%
|
|
|
|
13年3月期第2四半期
|
総資産
|
純資産
|
自己資本
|
自己資本率
|
|
139,742
|
24,963
|
24,963
|
17.9%
|
[ 2012年11月 8日 ]

モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメント