日本乾溜工業(福岡)/9月決算 減収減益
交通安全施設工事が主軸の同社は、当9月決算について、
1、建設事業における工事は、大型の防 護柵設置工事を受注し当期に完工したが、東日本大震災による政府の予算執行の一時凍結や昨年4月の統一地方選挙の実施に伴う官公庁発注の遅れなどの影響を 受け、前期末からの繰越工事が少なかったことにより、完成工事高は前期を下回った。また、建設工事関連の資材の販売についても官公庁の発注遅れなどの影響 を受け、低調に推移した。結果、建設事業の売上高は、94億40百万円(前期比▲10.7%減、11億33百万円減)、部門営業利益は6億16百万円(同 ▲1.6%減、9百万円減)となった。
2、防災安全事業は、営業人員の増員等の営業強化を図ってきたことにより販売先の拡大に加え、東日本大震災の経験を機に、自然災害に備える意識が高まり、官公庁を中心に災害備蓄用の機材や食糧品の需要が増えたことにより、防災用品の販売が増加した。結果、防災安全事業の売上高は15億3百万円(前期比25.7%増、3億7百万円増)、部門営業利益は63百万円(同13.3%増、7百万円増)となったとしている。ほか部門略。
なお、次期の平成25年9月期の連結業績の見通しは、主力とする建設事業においては、東日本大震災の復興需要に支えられ、国の公共投資は一定の支出が見込まれるものの、当社グループが営業の中心とする九州地域の公共投資は、引き続き厳しい状況が続くものと予想されることから、建設事業の完成工事高、建設工事に係わる資材の販売についてもその影響を受け減少を予想しているとしている。
九州の官庁工事は、東日本震災の煽りを受け、同社は減ると判断しているが、正解であろう。今後、新たなる工事は減り続け、更新・改善・改良事業が中心になってくると思われる。そうした中でも同社は道路という、安全インフラ事業であり、今後とも極端になくなることはない。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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09年9月期(単体)
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9,944
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157
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159
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173
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10年9月期
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12,535
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738
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752
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688
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11年9月期
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12,333
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453
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471
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453
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12年9月期
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11,527
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420
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440
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404
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12/9期/11/9期
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93.5%
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92.7%
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93.4%
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89.2%
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13年8月期予想
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11,100
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200
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206
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100
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13期予/12期比
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96.3%
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47.6%
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46.8%
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24.8%
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