三井ハイテック(北九州市)/1月決算 増収増益
精密金型とリードフレームでは最大手級の三井ハイテックは1月決算について、省資源・省エネルギーに貢献する製品・部品の供給拡大とともに全グループを挙げて生産性向上と原価低減に取り組んだ。
その結果、当期の売上高は546億52百万円(前期比7.5%増)、営業利益は13億14百万円(前期営業利益44百万円)となった。
また、当期に為替相場が、円安に推移し、為替差益が7億15百万円発生したことにより、経常利益は21億44百万円(前期経常利益85百万円)となった。当期純利益は、特別利益として平成23年のタイ国の洪水による連結子会社ミツイ・ハイテック(タイランド)カンパニー・リミテッドの洪水被害に関連した保険金収入8億75百万円(3億34百万バーツ)を計上し、一方、特別損失として収益性の悪化した資産グループ等の固定資産の減損処理4億29百万円を実施したことなどにより、22億67百万円(前期当期純損失▲15億73百万円)となり、5期ぶりに黒字転換を果たすことができたと喜びでいっぱいのようだ。
同社の金型や電子部品事業はまだ低迷しているが、電機部品事業は、東日本大震災の影響で落ち込んでいた自動車業界の増産対応と生産性向上に取り組み、売上高は195億7百万円(前期比30.8%増)、営業利益は19億9千万円(同76.2%増)と同社の業績を牽引している。
今期もアベノミクスの経済政策実現で円安傾向に変化はなく、欧州経済が少しでも上向けば、台湾・中国も浮上してくることから、同社の業績予想も修正されることになるが、欧州次第である。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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10年1月期
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37,924
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-4,285
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-4,032
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-4,966
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11年1月期
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50,069
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-681
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-942
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-2,757
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12年1月期
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50,817
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44
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85
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-1,573
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13年1月期
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54,652
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1,314
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2,144
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2,267
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前期/当期
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107.5%
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2986.4%
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2522.4%
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14年1月期連結予想
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58,000
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1,800
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1,800
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1,500
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13/1期実績/14/1期予想比
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106.1%
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137.0%
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84.0%
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66.2%
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