2013年の医薬品市場9兆6千億円、20年には12兆円に拡大へ/矢野研
矢野経済研究所は17日、医療用医薬品の将来予測を発表した。国内製薬市場の調査を実施し、概要を発表した。
調査結果では、2020年の医療用医薬品生産高を最大で12兆3,617億円と予測した。
<ケースⅠ>
ケースⅠの予測は、医療制度改革が医薬品需要に多大な影響を及ぼし、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の数量ベースシェアが2018年頃までに60%に達し、市場は新薬か後発医薬品かという構造を持つことを想定して算出。
その結果、医療用医薬品生産高(輸入品を含む)は2013年が9兆3,090億円、2016年が9兆6,859億円、2020年には9兆9,780億円になると予測する。
<ケースⅡ>
一方、ケースⅡの予測は、医薬品需要と企業努力の底固さと、結果的に穏やかに推移する医療制度改革を加味し、長期収載品(後発医薬品のある先発品)は段階的に消失するものの、時間をかけつつ市場は変化を遂げるとして算出した。
その結果、医療用医薬品生産高(輸入品を含む)は2013年が9兆6,740億円、2016年が10兆7,751億円、2020年が12兆3,617億円になると予測している。
以上。
高齢化はますます進むことから、医薬品の需要も比例して伸びるものと思われるが、パンク状態の健康保険行政であり、ジェネリック主体となれば、日本の製薬会社の設備投資や開発投資は、海外を強化しない限りますます低迷していくものと思われる。斜陽産業。
[ 2013年4月19日 ]
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