アイコン 韓国造船大手STXグループ経営危機 造船ランキング2011

財務危機に直面している造船大手STXグループに対する債権団の支援問題で、金融当局者は28日、STX造船海洋と韓国産業銀行など債権行債権団との自発的な協約が既に締結された。
STX パンオーシャンは、韓国産業銀行による買収という形を取る方向で検討が進んでいることを明らかにした。その条件として、姜徳寿STXグループ会長が持株を 全株放棄、韓国産業銀行らに経営権を委任する内容となり、韓国産業銀行らの全面的な支援により再建に向け始動する。

STXグループは、系列企業の状況によって、売却または債権団との自発的な協約、債権団主導の経営再建(財務構造改善約定の締結)など選択し、資金支援を行うもので、グループ経営者を退任させない方式を指す。
 STXグループの中核企業であるSTX造船海洋は最近、姜徳寿会長の持株放棄を条件として、債権団と自発的な協約を結んでいる。姜会長は、STX造船海洋の関連系列企業の持株も放棄したとしている。
韓国での造船大手は、現代重工業、サムスン重工業、大宇造船海洋、STX造船海洋などである。
 韓国の造船業界は、ウォン安と好景気に売上高を増進させ、今や世界一となっている。しかし現在、顧客国である欧州・ロシアなどの経済がリーマン・ショックの後遺症の後始末でダウン、世界的に造船市場が冷え込んでいる。
さらに、中国はこれまで国家政策として造船業界への投資を積極化させていたことから、韓国同様大不況に見舞われている。しかも中国造船業界は、韓国の業界にとって強力なライバルとなってきている。先般も豪州企業から客船第2タイタニック号を金陵造船所が受注するなど、客船が造れない韓国造船業界を尻目に確実に技術も進歩させている。また、日本も円安に至り、受注競争力は増しており、韓国造船業界にとっては、取り巻く市場環境・ライバルなど四面楚歌状態となり、今では過剰船台問題が韓国・中国とも大問題となっている。
(日本は2008年では、世界の建造量の約30%を建造していたが、今では韓国・中国勢の台頭で大幅減となっている)

<世界ランキング>
1位:サムスン重工業(韓国) 
2位:大宇造船海洋玉浦造船所(韓国)
3位:現代重工業蔚山造船所(韓国)
4位:STX鎮海造船所(韓国)
5位:現代三湖重工業(韓国)
6位:現代尾浦造船(韓国)
7位:熔盛重工(中国)
8位:金海重工(中国)
9位:大連造船(中国) 
10位:白東造船(韓国) 

<国別>2011年(千総トン)
1位:中国 39,609
2位:韓国 35,850
3位:日本 19,367
4位:台湾  767
5位:ドイツ 418

[ 2013年4月30日 ]
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