アイコン シノケン/第一四半期で早くも大幅上方修正 ジック保険を子会社化 中間配当も実施へ

同社は第一四半期を発表するとともに、中間期の業績予想を上 方修正した。同社によると、フロービジネスである主力事業の不動産販売事業において、アパート、マンションともに当初の計画以上の販売実績を上げ、特にマ ンション販売においては四半期別で過去最高の引き渡し実績を達成し、好調に推移していること、ストックビジネスである不動産賃貸管理事業、金融・保証関連 事業及びその他の事業についても、適切なコスト管理の下、順調に利益が積み上がっていること等から、前回発表予想を上回る見通しであるとしている。
同 社は、アパート経営支援事業とともにマンション投資事業では、福岡では投資用分譲マンションの実力者「えん」と共同開発を行い、首都圏では子会社に開発販 売会社を有し、リーマン・ショック問題を一掃し、アベノミクスにおける政策支援もあり、低金利も続き拡大局面に入っている。

同社の福岡での不動産開発における資金パイプ役は九州リースサービスが担当している。
同社は、前期の配当は年1回の7円50銭であったが、今期は中間配当を設け、3円75銭を配当すると発表した。基準日は平成25年6月30日。今のところ、通期での配当総額は前期と同じ年7円50銭は変更されていない。
 こうしたことから、期末業績も中間決算までには大きく上方修正され、また期末配当も増額期待が大きくなる。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
1株益
12年12月第1四半期実績
6,008
574
486
431
 
13年12月第1四半期実績
8,197
1,060
1,032
793
 
13/12Q1/12/12Q2比
136.4%
184.7%
212.3%
184.0%
 
13年12月期中間期前回予想
12,000
1,000
850
750
92.49
13年12月期中間期今回予想
14,500
1,650
1,450
1,050
129.48
中間期予想今回/前回比
120.8%
165.0%
170.6%
140.0%
 
13年12月期通期予想(未修正)
25,000
2,000
1,750
1,500
184.97
12年12月期通期実績
23,299
1,872
1,603
1,512
182.64
11年12月期通期実績
19,822
1,309
881
1,001
 
10年12月期通期実績
19,659
1,193
814
116
 
 
<ジック少額短期保険の子会社化>
ジック少額短期保険(株)は、千葉県初の少額短期保険業者として、首都圏を中心としたサービス提供を行っており、賃貸居住者向けの総合補償型商品である賃貸居住者総合保険を主力商品として、賃貸住宅居住者向けの保険サービスの提供を行うことで、着実に顧客数、契約件数を伸ばしている会社で、同社が発行する第3者割当増資の引き受けと代表ら株式を購入し、子会社化するもの(割当増資での取得額900万円、株式購入による取得額2,800万円、取得後の持株数500株、議決権にかかわる所有割合50%。
 
シノケンは、福岡の投資用不動産開発会社の元3羽鴉。しかし、サブプライムローン問題では3社とも苦境に立たされ、DKは整理淘汰され、残るアパマンはやっと少し明るさが射してきたようだし、シノケンに至っては完全復活の兆しさえも見えてきた。何れも地獄を味わった。
 
[ 2013年5月 9日 ]
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