アイコン 大東建託 3月決算解剖

同社は超低金利が続くなか、「資産活用・資産承継」を切り口とした土地活用提案、市場規模に合致した戦力投下や金融機関と のグリップ強化等に注力。また、市場ポテンシャルの高い大都市圏・市街地への拠点拡充・戦力投下に加え、法人所有地の有効活用提案などを実施し、安定的に 業績を向上させている。
その利益の源泉は、資産活用賃貸建物の建築工事によるところが大きく、売上高は4,895億45百万円、営業利益は833億73百万円となっている。
一 方、一括借り上げなどによる売上高(家賃収入等)は、前期比6.9%増の6,304億28百万円となっており、営業利益は54億64百万円となっている。 2013年3月時点の一括借上物件の入居率は、居住用で前年同月比▲0.1ポイント低下の96.7%、事業用入居率は、同1.4ポイント上昇の95.5% となっている。

同社はほかにも売上高の1割に当たるその他事業を展開している。しかし、建築工事による営業利益が全体の営業利益より減じており、また、一括借上事業でも営業利益が出ていることから、そのほかの分野の事業で営業利益が赤字になっているようだ。
同社の当期の受注状況は、賃貸住宅が8.2%増の6,151億16百万円ながら、期末における受注残は前期比22.8%増の7,164億89百万円と大幅に増加させている。このことは消費税増税前の特需営業が奏功しているものと思われ、今期末でも13.4%増の8,123億89百万円を予想している。
同社の営業の強さは、億以上の報酬を得る営業マンを数多く抱えている点にあるが、それだけ受注をこなしている。
同社の景気は低金利が続く限り、今後とも伸張していくものと思われる。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期
972,616
71,127
76,663
45,353
11年3月期
1,001,169
73,767
78,005
43,151
12年3月期
1,087,128
81,975
84,239
47,103
13年3月期
1,152,413
82,411
85,539
51,674
13年期/12年期比
106.0%
100.5%
101.5%
109.7%
14年3月期予想
1,251,000
88,000
91,000
55,000
14期予想/13期比
108.6%
106.8%
106.4%
106.4%
 
大東建託の建築工事原価と粗利の推移
連結/百万円
建築工事売上高
工事原価
原価率
建築工事粗利額
粗利率
営業利益
営業利益率
10年3月期
465,530
299,069
64.2%
166,461
35.8%
 
0.0%
11年3月期
430,226
263,197
61.2%
167,029
38.8%
 
0.0%
12年3月期
468,636
293,529
62.6%
175,107
37.4%
88,443
18.9%
13年3月期
489,545
317,438
64.8%
172,107
35.2%
83,373
17.0%
14年3月期予
542,500
360,600
66.5%
181,900
33.5%
88,100
16.2%
 
 
 
 
2013年3月期の受注工事高   /百万円
 
12/3
13/3
構成比
前期比
14/3期予
計画比
賃貸住宅
568,741
615,116
93.9%
8.20%
632,400
2.8%
期末受注残高  /百万円
賃貸住宅
583,262
716,489
98.0%
22.8%
812,689
13.4%
 
[ 2013年5月 8日 ]
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