アイコン 元祖社債詐欺の「丸美」代表の金丸近に6年の実刑判決/福岡地裁

福岡市のマンション管理会社「丸美」の元会長の金丸近被告に対して、福岡地裁は3日、懲役6年の実刑判決を言い渡した。
民 事再生手続きにより解散した「丸美」の元会長の金丸近被告(60)は、リゾートホテルの会員権名目で、約50人の顧客から預託金約1億4900万円をだま しとったとして、詐欺の罪に問われているほか、架空の会社「合同会社丸美堺筋本町ビル」の社債を販売したとして、有価証券偽造・行使などの罪に問われてい た。

金丸元会長は、これまでの裁判で、「金は返すつもりだった」などと述べて、無罪を主張していた。
福岡地裁の松藤和博裁判長は「犯行当時、民事再生の申し立てを見据えなければならないほどの経営状況だったことを熟知し、返還出来ないことは分かっていた」と指摘して、だまし取る意図があったと認定した。その上で、「長年の貯蓄で会員権を購入して損害を被った被害者の処罰感情は厳しく、被告の刑事責任は重大だ」と述べ、金丸元会長に懲役6年の実刑判決を言い渡した。

過去:
平成20年8月5日、負債額約219億円で、福岡地裁に清算型の民事再生法を申請した (株)丸美(福岡市中央区大名2-4-5、代表取締役:金丸近)は、平成22年2月15日、再生計画案が可決された。
 事業売却:マンション管理事業は、長谷工コーポレーションのグループ会社へ、賃貸管理事業はオーロラのグループ会社へ売却。「ロマネスクリゾート菊南」及び「ロマネスクリゾート由布院の杜」のリゾート事業を平安閣グループに事業譲渡。
 再生計画案の可決により一般債権者への配当率は、債権額の1.05%~3.43%になる見込みとなっていた。

 同社の不正は、同社が所有および管理するリゾートホテル・旅館の3施設の温泉利用権付社債および大阪の元所有ビルを利用した発行法人が登記もされていない「合同会社丸美堺筋本町ビル」の社債を大量に発行して、一部は財務局に届け出もせず、不特定多数に対して、実質会社は行き詰っていたにもかかわらず、販売を重ねていた。
同社は、元々マンション管理業者、管理している多くのマンションの住民に対して、社債を大量に売りさばいていたため、信用した住民の被害者も多く、債権者数が5600人、被害者も九州全域にわたり社会問題化していた。
代表は博打の島である済州島によく遊びにいっていた話も伝わっていた。
丸美の金丸に対する実刑判決は当然のことであるが、民事再生法申請時の弁護士らを首切り、大枚はたいて、東京の有名弁護士事務所による弁護団に切り替えており、今後、不服として上告することになろう(弁護の高額な金の支払いが続いていなければ別)。しかし、お天道様は常に見ている。
架空会社「合同会社丸美堺筋本町ビル」の社債は、当HP記者の過去のスクープであった。

[ 2013年7月 4日 ]
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