アイコン パリ セーヌのセガン島大開発、坂茂氏設計案採用

フランスのパリ郊外を流れるセーヌ川の中州のセガン島の大規模開発計画に、世界的に活躍する建築家の坂茂氏の設計案が採用され7月11日発表された。
当開発計画は、パリ郊外のセーヌ川の中州にある島セガン島であったルノーの工場跡地を、世界からの音楽家が集ってコンサートなどを開く音楽の殿堂を作ろうというもの。
この再開発計画はジャン・ヌーヴェルがマスタープランを手がけ、このたび、建物デザインに坂茂氏の設計案が採用された。
計画では、コンサートなどが開かれる音楽ホールの周りに巨大な太陽光パネルが設置され、太陽の動きに合わせて移動するようになっている。
さらに建物の外側をすべて木材の枠で囲むなど、環境に配慮し機能性にも重点を置いた設計となっている。
この施設は、地元の政府と民間企業が共同で1億7000万ユーロ(日本円でおよそ220億円)を出資して来年3月に着工し、2016年の完成を目指している。

坂茂は紙を使った建築や被災地の支援活動でも知られ、フランスでは、北東部の都市メッスにある「ポンピドーセンター・メッス(ポンピドー・センター別館)」以来10年ぶりとなる。

坂(BAN)氏は、家具の家、はだかの家など家シリーズやねむの木美術館など公共建物、アフリカ難民用シェルターや災害復旧仮設建物の設計でも世界で活動、東日本大震災では女川町3階建コンテナ仮設住宅(女川町総合運動公園に計189戸)を手がけ、四川省地震後の仮設小学校の設計なども携わっていた。また、宇宙空間をイメージした成蹊大学情報図書館や紙や紙管を構造材に使用するなど斬新な建築デザインで知られる。

下の写真は、坂茂氏が設計した紙を利用したパリの現代美術館ジョルジュ・ポンピドー芸術文化センター別館「ポンピドーセンター・メッス」2010年5月オープン
ポンピドーセンター・メッス
 

[ 2013年7月12日 ]
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