アイコン 日本工営/モンゴルから貨物鉄道建設計画業務を受注 総投資額52億ドルのコンサル

 日本工営は5月14日、国営モンゴル鉄道と石炭輸送用貨物鉄道の建設計画に係るコンサルタント業務契約を締結していた。 その内容が、明らかになった。
 受注業務は、モンゴル国が国家政策として実現に注力する全国の鉄道路線整備計画のうち1,600キロメートル区間を対象とするもの。
締結した契約に基づき、同国が事前に実施している測量調査・土質調査・環境調査のレビュー、概略設計、顧客が実施するコントラクター入札手続きの支援を行う。
業務の契約期間は、2013年5月から2014年7月までの15ヶ月間で、契約金額は約17億円。

受注業務で対象とする路線は、モンゴル中南部に位置する世界最大級の埋蔵量を有するとされるタバントルゴイ炭田で産出される石炭を、国境を接するロシアの既存路線との連結を通じて輸出拠点となる港湾へ輸送するための貨物鉄道建設。
タバントルゴイ炭田~モンゴル北東部のフートを経て既存鉄道の始点駅チョイバルサン間およびフート~中国国境ビチクト間の路線新設、ならびにチョイバルサン~ロシア国境エレンツェブに走る既存路線の改良を行うもの。総事業費は52億ドルと試算されている。

モンゴルは、世界最大級の石炭鉱山や銅金鉱山などを有し、鉱物資源を主な輸出品目としているが、そのほとんどを中国向けとしていることから輸出先の多様化を課題となっている。
計画される貨物鉄道網の実現は、モンゴル国のエネルギー政策上の課題解決に重要な役割を果たすことが期待される。
また、原子力発電所の停止に伴って安価なエネルギー資源を安定的に確保するという課題を抱える我が国にとっても、同国で産出された石炭を安定的に供給する輸送路となることが期待される。

モンゴル

[ 2013年7月 5日 ]
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