アイコン 一級建築士詐称「瓜生隆幸」(福岡市)/国交省・福岡県 「n−space建築」代表

国交省は14日、偽造の免許証の写し等により、一級建築士と詐称していた事案が判明した。 今後、当該者が関与した建築物の安全性の検証を関係特定行政庁を通じて進めると発表した。

一級建築士詐称者:瓜生 隆幸(昭和22年1月28日生まれ)
1、発覚の経緯
平成25年9月に、福岡県指定事務所登録機関が建築士事務所の登録更新申請の際、所属建築士名簿を確認したところ、瓜生氏の登録番号の登録者が瓜生氏ではないことがわかった。
2、偽造免許証の写しを行使した事実
平成25年9月に、建築士事務所の登録更新申請時の添付書類として、福岡県指定事務所登録機関に提出
3、今後の対応等
関係特定行政庁に対し、瓜生氏が関与した建築物の調査及びそれらの安全性の確認を要請した。

<福岡県1ヶ月の監督処分>
福岡県は13日、福岡市博多区の設計事務所「n−space建築」の代表取締役 瓜生隆幸(66)が1級建築士を詐称し、設計業務をしていたとして、事務所閉鎖1ヶ月の監督処分にしたと発表した。
瓜生氏は1990年から設計業務をしていたとみられ、県は同氏設計の建物の安全確認を進める一方、建築士法違反容疑などで刑事告発する方針。
  同事務所が今年9月、県建築士事務所協会に、5年に1度の登録申請をした際に発覚。建築士データベース で照会すると、瓜生氏の建築士登録番号で別人の名前が出てきたという。県の聴取に瓜生氏は、90年以前に勤務していた会社の同僚の建築士免許を無断でコ ピーして偽造し、同年に会社を設立して建築士業務を始めたことを認めたという。

 現在の事務所は前代表が2008年に登録し、瓜生氏は10年に同事務所に加わった。当時はまだデータベースがなく、同協会が名簿との照合もしなかったため、この時は詐称を見抜けなかった。
 瓜生氏はこれまでに同業者団体・福岡建築構造設計事務所協会の役員を務め、02〜04年には九州産業大の非常勤講師として「防災工学」などを教えてもいた。
県の調べに「名前が知られ、(周囲から)当然(免許を)持っているだろうと思われ、詐称せざるをえな かった」と話したという。
 瓜生氏は、建物の構造の強度を決める構造設計に携わり、戸建住宅、事務所、マンションなど少なくとも 48件を設計。
09年以降の福岡、北九州、久留米各市の計4件の安全性は確認されたが、それ以前の大分県2件と熊本、鹿児島、長崎県内各1件を含む計44 件は今後、各県と共に安全確認する。

 

[ 2013年11月18日 ]
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