アイコン 新型旅客機「B777X型機」259機の大量受注/ドバイ航空ショー

アメリカのボーイング社が開発を進めていた新型旅客機「777X型機」(トリプル・セブン・エックス)が、UAE=アラブ首長国連邦のドバイで開かれた航空ショーで、各国の航空会社から250機余りの大量発注を受け、製造計画の立ち上げが正式に発表された。

「ドバイエアショー」は、17日から5日間の日程で始まり、各国の航空メーカーや関連部品メーカーなど、1000社以上が参加した。
注目を集めたのは、ボーイング社が開発を進めてきた新型の旅客機「777X型機」で、中東やヨーロッパの4つの航空会社から合わせて259機、総額で950億ドル以上の発注を受け、製造計画の立ち上げが正式に発表された。(1機平均3.66億ドル、366億円)

777X型機には座席数が350席と400席の2つのタイプがあり、炭素繊維強化プラスチックを採用することで軽量化を実現、また特殊な合成素材を採用することで翼幅234フィートという極めて長い主翼を実現し、燃費のよさや航続距離の長さ、地上に駐機しているときに主翼の先端部分を折りたためることなどが特徴がある。
一方、ボーイング社のライバルでヨーロッパのエアバス社も、この日、2階建ての大型旅客機「A380型機」などの追加発注を受け、会場に展示された機体では、豪華な内装が大勢の見学者の注目を集めていました。
 
ボーイング社の旅客機の製造には、これまで日本企業も関わっていて、777X型機が大量の発注を受けたことで、今後、主翼などの製造が日本企業に任されるのかどうか注目される。(先般、日航がエアバスを大量発注し、政府と防衛族が怒り狂い羽田国際線新枠を全日空11に対して日航5にした経緯がある。)

日本企業の生産参加期待
ボーイング社は、777X型機が大量の注文を受けたことを喜んだうえで、ライバルとなるエアバス社との競争については、燃費でも旅客数や航続距離などでも勝っていると自信を見せている。
また、ボーイング787型機に続いて、777X型機の主翼などの製造を日本企業が担う可能性については、日本企業はボーイング社にとって長年パートナーであり、777型機や787型機の製造でも緊密に協力して仕事をしてきた。777X型機についてもそうした協力を期待したいとしている。
 新型旅客機777 X型機は、向こう20年間で1.1兆ドルを受注する計画であり、納入開始予定は当初2019~20年が計画されていたが、就航は20年以降になるものと見られている。
 
国内企業では、東レは炭素繊維を使用した複合素材で実績、ブリヂストンは主・前脚タイヤに納入実績、三菱重工)はエンジン部品や主翼を手掛け、新明和工業は「787」では主翼スパーを納入実績、ジャムコは化粧室・厨房設備の世界大手でボーイング社とエアバス社を主要顧客に持つ。
当航空ショーでは、米ボーイング「777X」と欧州エアバス「A350」がしのぎを削っている。

B777X型機

[ 2013年11月18日 ]
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