アイコン アメリカ経済NOW  景気後退の瀬戸際  円高進む 22日~25日まで

<9月雇用統計>
米労働省が22日に発表した9月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が14万8000人増にとどまり、市場予想の18万人増を大きく下回った。
景気の失速を示唆しており、米連邦準備理事会(FRB)は緩和縮小開始時期をめぐり慎重姿勢を強める公算が大きい。

<失業率>
失業率は7.2%と0.1%ポイント下がり、2008年11月以来の低水準をつけた。失業率の算出に使われる家計調査は、前月に雇用が拡大していることを示している。

<新規失業保険週間申請件数>
米労働省が24日発表した10月19日までの週の新規失業保険週間申請件数は、季節調整済みで1万2000件減の35万件となった。ただ34万件を見込んでいた市場予想ほどは減少しなかった。前週分は36万2000件と、当初発表から4000件引き上げられた。
労働市場のすう勢をより正確に示すとされる4週間移動平均は34万8250件と、1万0750件増加した。
10月12日までの週の受給総数は8000件減って287万4000件。
新規失業保険申請件数は、総じて低下基調を保っており、雇用主がもはや積極的な人員削減を行っていないことを示している。ただ、採用ペースはなお鈍い。第3四半期の雇用者数の伸びは平均で月間12万9000人と、今年上期の20万人をはるかに下回っている。

<耐久財新規受注>
米製造業受注:9月はコア資本財が予想外のマイナス
米商務省が25日発表した9月の輸送機器を除く耐久財新規受注は前月比▲0.1%減となり、予想の0.5%増に反して減少した。議会で財政協議が難航するなか、企業が投資を抑制した可能性があることが示された。
輸送機器を含む耐久財新規受注は3.7%増。主に変動が大きい航空機受注が増加したことで、予想の2.0%増を上回った。非国防航空機・部品は57.5%増加した。
航空機を除く非国防資本財の受注は▲1.1%減。予想は0.6%増だった。

<米製造業購買担当者景気指数(PMI)>
マークイットが24日発表した10月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.1と、2012年10月以来1年ぶりの水準に低下した。
内訳では、2009年終盤以来約4年ぶりに生産が減少。内訳の生産指数は前月の55.3から49.5に低下し、拡大と縮小の分岐点となる50を割り込んだ。

米商務省が発表した8月の卸売在庫 は前月比0.5%増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は0.3%増だった。8月の卸売売上高は0.6%増加。

<ミシガン大消費者マインド指数>
10月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は73.2と、前月の77.5から低下した。
以上。
米国の金融緩和縮小は、こうした経済指数で遠のいたというのが、エコノミストの大勢となっている。また、次期FRB議長のイエレン現FRB副議長は、雇用重視論者であり、失業率のほか新規雇用者数にも目を見張る。
そうしたことを背景に、リスク回避マネーである日本円が買われ、円高となっている。

[ 2013年10月26日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索