アイコン 世界中でダンピング受注のツケ 韓国SK建設/第3四半も赤字

韓国建設大手のSK建設が14日発表した第3四半期(7~9月)決算は、売上高が前年同期比▲1.9%減の1兆8,598億ウォン(約1,735億円)、営業損益が▲529億ウォン(約49億円)の赤字、純損益が▲767億ウォン(約72億円)の赤字だった。
 
上半期にも▲2618億ウォン(約244億円)の営業損失を出しており、3四半期連続赤字となる。第4四半期(10~12月)も業績悪化が続けば、健全経営にも影響が懸念される。

同社が赤字から脱却できないのは、韓国勢同士で世界中の大型プラント工事のダンピング受注合戦を繰り広げしてとったプラント工事が進捗し、多額の損失が出ていることに加え、韓国国内の住宅分譲事業で大量の売れ残りが出ているため赤字となっている。

 SK建設は、来年完成予定のサウジアラビアのワシットガスプラント、アラブ首長国連邦 (UAE)のルワイス製油所拡張プロジェクトなどで▲1500億ウォン(約140億円)以上の赤字を出した。両事業は予定価格の40~60%で落札していた。
 
住宅事業では、2006年から分譲を、バブル崩壊から先送りしてきた仁川市南区ヨンヒョン・ 鶴翼地区の「仁川SKスカイビュー」事業で、金利費用が累積1400億ウォン(約131億円)に達したと推定されている。 
同事業は10月から一般向けに分譲が始まったが、3,939戸に対し、購入申し込みは2,578戸にとどまっている。
分譲価格を1坪(3.3平方メートル)当たり880万ウォン(約82万円)まで引き下げたが売れずにいる。 仁川では、分譲物件の売れ残り数が約4800戸もあるため、今後の売れ行きは不透明となっているという。売れ残りが長期化すれば、会社の負担が増えることになる。
 韓国は日本と異なり、借入金利も高く、大型物件を販売せず寝せて置くほど、金利コストが大きく嵩む。
以上、参考:朝鮮日報
中東などの海外の大型プラント工事は、欧米の設計監理が入り、手抜き工事はできない。また、設計変更等頻繁にあるが、受注額内で完工することを求められる。工事にかかわるアフターも当然、当初の受注額に入る。
こうした韓国ゼネコン勢の世界中での大型工事のダンピング受注合戦に、日本のゼネコン勢の出番は大きく損なわれている。

[ 2013年11月15日 ]
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