アイコン 笹子トンネル崩落事故 NEXCO中日本 目視点検で開き直る

去年12月、中央自動車道の笹子トンネルで起きた天井板の崩落事故では、亡くなった5人の遺族が、トンネルを管理する中日本高速道路と安全点検を行う子会社に対し、事故を防ぐための注意義務を怠ったとして損害賠償を求めている。
横 浜地方裁判所で開かれた4回目の裁判で、遺族側は、中日本高速道路側が双眼鏡を使ってボルトを点検していたことについて、「国の調査委員会は、双眼鏡での 目視は近くで目視したことにはならないという見解を示している」と指摘。そのうえで、「目視で近くから点検していればボルトの状況を把握することは可能 で、事故を防げたことは明らかだ」と主張し、改めて責任を追及した。
 一方、中日本高速道路側はこれまでの裁判で「会社の点検要領には違反しておらず、事故を防ぐことはできなかった」と主張している。あくまで人災ではないと開き直っている。
次回の裁判は来年2月4日に行われる。
 以上、

NEXCO中日本の笹子トンネルの点検要領そのものが問題であり、検査要領や検査の手抜きにより、大事件が発生したものであり、中日本は人災だったと何故素直になれないのだろうか。
裁判所は、若い5人の命を一瞬に奪った中日本が、これ以上開き直るならば、損害賠償請求額を懲罰的判決により10倍に引き上げてもらいたいものだ。

笹子トンネルと同じ1975年に完成した宮城県仙北市と岩手県の境にある国道46号線の「仙岩トンネル」(全長2,544m)は、国道事務所が管理しているが、5年に1度作業員が、吊り天井の上に上がって、点検を行っている。前回の平成19年の点検では、天井板約1万3千枚のうち165枚でひび割れなどの不具合が見つかり翌年、新しいものに交換している。仙岩トンネルでは、ボルトの緩みだけではなく、天井板にもヒビが入っており、交換している。
 
国道事務所でちゃんと実行していることが、NEXCO中日本では、なぜできないのだろうか。
検査自体が、下請け企業にとっては、金のなる仕事としていい加減な検査を行ってきたにほかならない。検査を実行した下請けには、中日本からの天下りでも抱えているのだろうか。

原発同様、安全神話を中日本が作り上げ、その油断により、人を殺したのだ。
NEXCO中日本が、開き直ることなどあってはならない。損害賠償額全額を早急に認め、裁判を終わらせ、道路の安全に全力を注いでもらいたいものだ。
裁判は時間をもてあました模擬ディベートであっては決してならない。
 

[ 2013年12月18日 ]
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