アイコン 1月の中国輸出10.6%増 市場関係者がケチョンパ

中国税関当局が12日発表した1月の貿易統計では、輸出が前年同月比10.6%増、輸入は同10.0%増となり、市場予想を大きく上回る伸びを示した。予想は輸出が2.0%増、輸入は3.0%増だった。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●見せかけの輸出残る、経済は失速中
<ANZ(上海)のエコノミスト、ZHOU HAO氏>

貿易統計は市場にとってやや予想外の数字だった。中国政府は輸出に見せかけた取引を取り締まる措置を講じているが、そのような取引はまだ続いていたとわれわれは考える。
輸出の伸びが予想を上回ったことは、世界の需要の勢いが増したことも示している。ただ、われわれは中国経済が2014年初めに一段と失速していると考える。

●継続性に疑問、1月のPMIとも矛盾
<SHENYIN & WANGUO SECURITIES(上海)のエコノミスト、LI HUIYONG氏>

非常に驚いた。このような内容となった理由を説明するのは難しい。ただ、この強い数字が今後年内いっぱい継続するかどうかは疑問だ。輸出の大幅な伸びは、1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の新規受注が低水準だったこととも矛盾している。
それでも、世界経済の回復を受けて今年の貿易環境は昨年より改善するとは考えている。
以上。ロイターなど

こうした批判に早速、中国国家統計局の馬局長が、統計数値に改ざんがあってはならないと言及した。統計局は過去、良いことだけしか報告しない地方政府がデータを改ざんしていたとして処分したことがある。

中国の不動産バブルは、中央銀行が金融や政策で手綱を締めても一向に効果はなく、残高600兆円ともされるシャドーバンキングが支えている実態が明らかとなっている。
シャドーバンキング資金の源泉の一つとされている海外からの流入資金、守銭奴の華僑は香港・マカオ、東南アジア・米国など世界中に散らばっており、特に香港・マカオや東南アジアからの資金流入が多いとされる。正規の投資ならば問題はないが、高利貸付用資金として融資しており、その実態はまったく政府により把握されていない。それも貿易にかこつけて、資金を中国へ流入させている。
貿易統計がおかしいと欧米の投資機関から問題視され、昨年6月当局が、輸出に偽装した資金調達貿易を締め付けたところ、いっぺんに金融機関が資金ショートする事態に陥り、中央銀行が緊急手当てをしたほどであった。
その後もたびたび、ほかの多くの指数との整合性のない中国の貿易統計数値が発表されており、まったく信用できないものとなっている。

李克強首相は北京大学の経済学博士でもあるが、過去、国が発表する経済数値など当てにならぬと独自調査させたことでも有名なお人もいる。彼が首相になったところで統計数値が変わるわけではなく、信用できないものとなっている。特に貿易統計がそうだ。実際の数値は統計どおりであろうとも、貿易の中身までは調べていない。
しかし、そうした資金が中国の不動産バブルを支え、続くこともを意味しており、輸出数値が多くなればなるほど、バブル崩壊の危機は遠のくという意味合いもある。いずれ大きく崩壊しようが・・・。

 

[ 2014年2月13日 ]
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