アイコン 続、マレーシア航空機 機長の政治に失望したハイジャックだった

消えたマレーシア航空機の機長の一枚の写真がある。Tシャツ姿の彼の胸には「Democracy is Dead」(民主主義は死んだ)とある。
機長が反政府抗議活動として、飛行機をハイジャックする可能性のあることが分かってきた。
 アフマド・シャー機長(53)はマレーシアの野党党首アンワル・イブラヒム氏の“狂信的な”支持者と言われている。
MH370機が消息を絶つ数時間前、同氏は同性愛の罪で拘置されたところだった。また、シャー機長の妻と3人の子どもたちは、この前日に住居を後に出て行ったことが、家政婦により明らかになっている。
「MH370機はハイジャックされ、2百数十名の乗客・乗員たちはどこか知られざる場所で拘束されている可能性も否定できない」と、FBI捜査官も語る展開になってきた。

シャー機長は「偏執狂的」とも言えるほどイブラヒム氏を熱烈に支持する人物だった。そしてシャー機長が、クアラルンプールから“覚悟のフライト”に出る数時間前、イブラヒム氏が、拘置5年の刑が言い渡されることとなった判決の場にシャー機長が出席していたことも分かった。

与党に対抗するキーマンである政治家・イブラヒム氏は、長きにわたって言われなき中傷を受け続け、でっち上げの犯罪を着せられるに至ったとイブラヒム氏の運動員たちは述べている。

警察筋は、シャー機長が熱心な発信役としての政治運動家であったことを確認。そして判決は、彼に抑えられない動揺をもたらした恐れがあるとみている。

マレーシア警察は、クアラルンプール郊外の彼の自宅を捜査した。ここには手製のフライト・シミュレーターが設置されていた。
先週から既にパソコン2台を押収するなどの捜査は行われており、うち1台にはシミュレーターからのデータが含まれていると見られている。
以上、報道
 米国が情報を小出しにしたことから、中国は偵察衛星写真まで持ち出したものの何もなく、小ばかにされ、タイ湾を軍艦4席ほか10数隻も動員して一生懸命捜索している。

<イブラヒムとは>
イブラヒム氏は66歳、上記のとおり同性愛で5年収監されたら、ほとんど政治生命を絶たれることになる。元副首相であり人気もあったが、マハティールと袂を分かったことから、その後、贈収賄や同性愛で何回も逮捕投獄され、贈収賄では有罪判決、同性愛では無罪判決となったりしていた。
イスラム世界では同性愛はご法度。
マハティールは、東南アジアでどこよりも早く、マレーシアを経済発展させ、世界でも有名な政治家であるが、国内ではいろいろあったようだ。

イブラヒムは、1998年9月には、首都クアラルンプールで「マハティールの退陣」を要求する10万人のデモを組織するなど、現政権党にとって脅威な人物であった。
2008年 3月の総選挙では、国民戦線が3分の2議席を確保できず、歴史的敗北とされている。
2009年4月、マハティールの政治基盤であったマレーシア与党連合・国民戦線の中核政党の統一マレー国民組織 (UMNO) の新総裁ナジブが、第6代首相に就任している。

アンワル・ビン・イブラヒム(Anwar bin Ibrahim, 66歳):
マレーシアの元副首相兼財務相。マハティール首相時代(4代目)に副首相まで上り詰め、次期首相の第一候補であった。
1997年7月始まったアジア通貨危機に際し、アンワル氏は小さな政府を論じ、自由主義経済を打ち出した。それに対し、マハティール首相は、ハゲタカ投資家規制と公共工事拡大型の政策により決定的に袂を分かった。
1998年9月には、首都クアラルンプールで「マハティールの退陣」10万人デモ組織。
1999年に、そう収賄で懲役6年の有罪判決を受け、2000年には同性愛の罪で、さらに懲役9年の有罪判決を受けたが、2004年に上級裁判所は、同性愛の罪を取消し釈放された。
2014年またもや同性愛の罪で逮捕され、2014年3月に5年の刑を言い渡された。
マレーシアの政治家の中ではカリスマ性を誇る。

アンワル氏は、これまで何回ともなく日本を訪問していたが、2014年1月19日には、成田国際空港に到着したものの日本国から入国を拒否されている。マレーシア政権野党連合人民同盟(PR)の政治家で活動中のため、実際は・玉の小さい日本の現政権が拒否したもの。
人民同盟と名をうっても共産党ではなくリベラル派。
一党支配が長い間続くと、反政府勢力に対しては、逮捕も法律制定も何もかもやりたい放題のようだ。

<飛行距離最大4000キロ先>
なお、不明機は、巡航速度850kと仮定し、米国が教えマレーシア首相が発表した飛行時間5時間説で飛んだ場合、4200k先に至る。
中央アジアでは、中国の西方タクラマカン砂漠あたりまで行け、国としては、タジキスタンあたりが最有力。
インド方面では、インド南のインド洋から、インドを越えアラビア海に至る。
東アジアの場合は、北京はおろか、九州までに至る。
東南アジアでは、フィリピンを越え、パプアニューギニアに至る。
南東へ向かえば、オーストラリアに至る。
マレーシアの首相によれば、不明となった地からマレー半島を横断、マラッカ海峡にぬけ、アンダマン諸島あたりからバングラデシュ・インド方面へ向かったとされている。
どっかに着陸でもしていれば救いようもあるが、ただ1週間を過ぎてきた。

こうした情報をマレーシアの首相自ら述べるとは、小出しにする米軍の情報に基づくものなのだろう。ただ、確定したものではない。暫くすれば、もっと具体的な情報が米国から寄せられるものと見られる。機長の動向や家宅捜索もCIAの情報に基づくものだったかもしれない。

マレーシアハイジャック

[ 2014年3月17日 ]
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