ソニー/3月決算 1283億円の赤字 ハード部門は前途多難
同社は構造改革費用(純額)は、前年度に比べ31億円増加し、806億円を計上。当 年度の費用は、主に、PC事業及び本社や販売会社の構造改革によるもの。PC事業収束にともなう構造改革費用409億円には、PC事業の長期性資産の減損 損失▲128億円、販売会社の規模縮小にともなう構造改革費用128億円、将来の生産終了にともなって発生した仕入先の発注済部品に対する補償費用80億 円、早期退職費用など73億円が含まれている。
また、法人税等は、当年度において946億円となり、実効税率は日本の法定税率を上回った。これ は、繰延税金資産に対し評価性引当金を計上しているソニー(株)及び一部の子会社において計上した損失に対して税金費用の戻し入れを計上しなかったことに よるもの。結果▲1283億円の最終赤字となった。
1、モバイル・プロダクツ&コミュニケーション(MP&C)分野
売上高は前期比29.6%増の16,301億円、営業利益▲750億円(前期▲930億円)
パソコン事業は、XP特需・消費税増税特需があるにもかかわらず、早々と撤退を公表し、不安になった消費者がソニーのパソコンを購入せず、大量の在庫を抱えるに至った。ソニーのアホな経営者は去れと言いたい。PC事業に関連する損失は▲917億円。
2、ゲーム分野
売上高は前期比38.5%増の9,792億円、営業利益は▲81億円(前期17億円の黒字)。
PC向けゲームソフトの評価減62億円とPS4の宣伝広告費による赤字。
イメージング・プロダクツ&ソリューション(IP&S)分野
売上高は前期比17.5%増の11,686億円、営業利益は▲255億円(前期▲843億円)。
テレビが、売上高は前期比29.7%増の7,543 億円となったが、営業損失は前期比439億円縮小したものの▲257億円の赤字を垂れ流し続けた。
3、デバイス分野
売上高は前期比▲6.4%減の7,942億円、営業利益は前期439億円の黒字から一転130億円の赤字に転落。赤字の主要因は、電池事業において321億円の長期性資産の減損計上によるものとしている。
4、映画分野
やっと黒字の分野、売上高は前期比13.2%増の8,296億円、営業利益は8.0%増の516億円。
しかし、増加分はテレビ番組制作の増収、及びSPEが保有していた音楽出版カタログを売却したことによる106百万米ドル(103億円)の利益計上したことにある。
5、音楽分野
売上高は前期比13.9%増の5,033億円、営業利益は34.9%増の502億円。
ヒット作は、ワン・ダイレクションの「ミッドナイト・メモリーズ」、ダフト・パンクの「ランダム・アクセス・メモリーズ」、ビヨンセの「ビヨンセ」、マイリー・サイラスの「バンガーズ」など。
6、金融分野
売上高は前期比▲0.9%減の9,938億円、営業利益は19.7%増の1703億円。
生命・損保・銀行など
以上。
こうして見れば、ソニーのハード部門は全滅、ソフト部門だけが価値があるように見える。ハード部門で膿が出ているが、止めることができるのだろうか。
今期も最終総益は赤字を予想している。戦う前に既に負けている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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税前利益
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当期利益
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11年3月期
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7,181,273
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199,821
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205,013
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-259,585
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12年3月期
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6,493,212
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-67,275
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-83,186
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-456,660
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13年3月期
|
6,795,504
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226,503
|
242,084
|
41,540
|
14年3月期
|
7,767,266
|
26,495
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25,741
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-128,369
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14年/13年比
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114.3%
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11.7%
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10.6%
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15年3月期予想
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7,800,000
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140,000
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130,000
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-50,000
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15期予想/14期比
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100.4%
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528.4%
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505.0%
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39.0%
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2014年3月期
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総資産
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純資産
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株主資本
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株主資本率
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15,333,720
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2,783,141
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2,258,137
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14.7%
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