アイコン 熊谷組施工の「パークスクエア三ツ沢公園」傾きで建て替えか/住友不動産

「パークスクエア三ツ沢公園」は平成15年3月、計6棟約260戸のマンションで、熊谷組が施工し、住友不動産が販売されたが、そのうちの1棟が傾いていることが発覚している。
住民で作る管理組合によると、6棟のうち2棟をつなぐ渡り廊下に「ずれ」が見つかったが、住友側が当初は「問題ない」としたため、住民側が1級建築士に依頼。

古い地形を調べて設計図と照合したところ、杭が旧地形の地表に届いていない可能性が浮かんだ。
住民の要請で住友側はボーリング調査を実施。4月になって、約60戸が入る1棟の杭の長さが不足し、強固な地盤部分まで到達していない可能性が高いと判明した。この棟が部分的に沈下したり傾いたりしているという。
建築基準法施行令はマンションなどの大きな建築物について、杭を「支持層」と呼ばれる強固な地盤まで打ち込んで固定するよう定めている。杭の長さが不足すると重みを支えられず、建物が傾いたり沈下したりする可能性があるほか、地震に対する安全性が低下する恐れがあるという。
 住友側は「安全と言い切れない」として、問題が発覚した棟の住民向けに仮の住居を無償で用意。6月から一部の住民が引っ越しを始めた。他の棟も問題がないか調査を進めるほか、横浜市も両社から報告を受けて調査を始めた。
 以上、朝日・日テレの6月7日の報道など参照

パークスクエア三ツ沢公園(6棟計260戸)
神奈川県横浜市西区宮ケ谷 
横浜市営地下鉄ブルーライン 三ッ沢上町駅 徒歩14分
問題のマンション1棟
総戸数
60
建物構造
RC
階建
11階建
竣工
2003年3月
事業主
住友不動産
施工
熊谷組
設計
熊谷組首都圏一級建築士事務所

最寄駅は横浜市営地下鉄ブルーライン線三ツ沢上町駅から徒歩14分、多くの路線が乗り入れるJR京浜東北線横浜駅からも徒歩20分の立地。
設計も熊谷組関連会社が行っており、地質調査も同社依頼の地質調査会社が行ったものと思われる。そうであれば、全面的に熊谷組の責任になる可能性が高くなる。

[ 2014年6月 9日 ]
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