総理大臣賞を「江戸っ子1号」受賞 第12回 産学官連携功労者表彰
9月12日、東京ビックサイトで、第12回 産学官連携功労者表彰の授賞式があった。内閣総理大臣賞には、下町の小さな町工場の社長が発案企画して、多くの企業や大学を巻き込み、完成させた深海探査艇「江戸っ子1号」が受賞した。
アイデアと熱意が、多くの参加企業を呼び込み、各社が技術を持ち寄り、完成させた。
こうした、アイデアと実行力=開発力が、第一世代のオーナーにはあるものの、ソニーやホンダ、松下などの現在の経営者はサラリーマン化し、すでに失っている。
今の日本には、第一世代のオーナーのアイデアが求められ、それをコーディネイトする組織が一部しか存在せず、欠落している。
こうしたアイデアが巷にあふれており、ジョブスのスマホもそうしたアイデアを具現化させたものに過ぎない。あったら便利は尽きることが無い。
第12回 産学官連携功労者表彰 つなげるイノベーション大賞
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1
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内閣総理大臣賞
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産学官金連携による「江戸っ子1号」の開発
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○ 東京東信用金庫 お客様サポート部 中小企業応援センター担当コーディネーター 桂川 正巳
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○ 株式会社杉野ゴム化学工業所 代表取締役社長 杉野 行雄
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○ 芝浦工業大学
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○ 東京海洋大学
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○ 独立行政法人海洋研究開発機構
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2
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科学技術政策担当大臣賞
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オープンソースの組込みリアルタイムOSの開発・普及
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○ 名古屋大学未来社会創造機構/大学院情報科学研究科 教授 高田 広章
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○ NPO法人 TOPPERSプロジェクト
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3
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総務大臣賞
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世界標準スマートメータ用無線機の開発/標準化/実用化
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○ 独立行政法人情報通信研究機構 ソーシャルICT推進研究センター 統括 京都大学大学院情報学研究科 教授 原田 博司
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○ 独立行政法人情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク研究所 スマートワイヤレス研究室 研究マネージャー 児島 史秀
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○ 株式会社東芝 社会インフラシステム社 電力流通システム事業部 グリッドソリューション推進部スマートメーターシステム技術部 参事 神田 充
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4
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文部科学大臣賞
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「特徴ある糖質の機能を生かした健康バイオ産業の創出」 の推進
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○ 公益財団法人かがわ産業支援財団 産学官連携アドバイザー
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(都市エリア事業事業総括) 谷内田 一忠
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○ 公益財団法人かがわ産業支援財団 産学官連携アドバイザー (都市エリア事業研究統括) 桒原 正章
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5
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文部科学大臣賞
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大阪大学発の新しい産学連携制度「共同研究講座」
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○ 大阪大学産学連携本部長 馬場 章夫
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○ ダイキン工業株式会社(大阪大学招へい教授) 足達 健二
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○ 株式会社小松製作所(大阪大学招へい教授) 吉灘 裕
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6
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厚生労働大臣賞
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自家培養軟骨ジャックの開発と製品化
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○ 広島大学大学院医歯薬保健学研究院 統合健康科学部門医学分野整形外科学 教授 越智 光夫
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○ 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 研究開発部 部長 菅原 桂
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7
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農林水産大臣賞
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トドマツの枝葉を利用した空気浄化剤の開発
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○ 独立行政法人森林総合研究所 バイオマス化学研究領域
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樹木抽出成分研究室長 大平 辰朗
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○ 日本かおり研究所株式会社 代表取締役社長 金子 俊彦
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8
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経済産業大臣賞
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大学の研究成果から脳梗塞リスク評価ビジネスに展開
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○ 株式会社アミンファーマ研究所 代表取締役社長
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(千葉大学名誉教授) 五十嵐 一衛
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○ 株式会社アミンファーマ研究所 専務取締役 (千葉大学産学連携・知的財産機構 特任准教授(兼任)) 片桐 大輔
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○ 蒲池孝一事務所 公認会計士 蒲池 孝一
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9
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経済産業大臣賞
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強度と骨組織の入り込みやすさを同時に実現した人工骨を商品化
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○ 大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部 未来医療センター 副センター長・病院教授 名井 陽
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○ コバレントマテリアル株式会社 精密・機能部材事業部 秦野事業所 バイオ課 課長 井村 浩一
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○ 株式会社エム・エム・ティー 代表取締役社長 真崎 修
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10
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国土交通大臣賞
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「高速道路サグ部等交通円滑化システム」の開発
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○ 国土技術政策総合研究所
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○ 東京大学生産技術研究所 教授 大口 敬
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○ スマート交通流制御研究会
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(トヨタ自動車(株)、日産自動車(株)、(株)本田技術研究所、マツダ(株)、富士重工業(株))
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11
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国土交通大臣賞
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港湾空間における環境(エコ)ターミナルシステム技術の開発
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○ 九州大学大学院工学研究院 海洋システム工学部門 教授 篠田 岳思
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○ 九州大学大学院工学研究院 海域港湾環境防災共同研究部門 特任教授 善 功企
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○ 独立行政法人港湾空港技術研究所 統括研究官 春日井 康夫 (元 九州大学大学院工学研究院 海域港湾環境防災共同研究部門 教授)
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○ 博多港ふ頭株式会社 代表取締役社長 江頭 和彦
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12
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環境大臣賞
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ハイブリッドスパー型浮体式洋上風力発電施設の開発
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○ 九州大学大学院工学研究院 海洋エネルギー資源共同研究部門 教授 宇都宮 智昭(元京大准教授)
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○ 戸田建設株式会社 価値創造推進室開発センター エネルギーユニット 課長 佐藤 郁
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○ 株式会社日立製作所 電力システム社 日立事業所風力発電システム部 主任技師 白石 崇
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日本経済団体連合会会長賞
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バイオ関連作業用ヒト型汎用ロボット「まほろ」の開発
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○ 独立行政法人産業技術総合研究所 創薬分子プロファイリング研究センター センター長 夏目 徹
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○ 株式会社安川電機 ロボット事業部 バイオメディカル事業統括部 バイオメディカル技術部 アプリケーション技術課 課長補佐 梅野 真
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日本学術会議会長賞
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「低環境負荷非鉛低炭素快削鋼」の開発
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○ 東北大学大学院工学研究科 教授 及川 勝成
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○ JFE条鋼株式会社
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○ 東北大学名誉教授 石田 清仁
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「江戸っ子1号」は、下町の従業員5名の小さな杉野ゴム化学工業所(東京都葛飾区・杉野行雄社長)が、中心となり開発した深海8千mの探査艇。
「江戸っ子1号」は、直径33センチ、厚さ15センチの特殊な耐圧ガラス球の中に、撮影用カメラや照明用LEDライト、制御コンピュータ、通信装置などを封入したシンプルな構造。
深海の水圧に耐えるガラス球を可能にしたのは、非接触充電技術の導入。これにより球体に穴を開けずに電波通信や充電が可能となり、ガラスの耐圧性を大きく上げることに成功して造られた。
同じ町工場の浜野製作所、ツクモ電子工業、パール技研の3社が共感して協力、ソニーと岡本硝子も技術供与。JAMSTEC(海洋研究開発機構)や芝浦工業大学、東京海洋大学が参加、東京東信用金庫も資金面や事務局提供で協力しての一大プロジェクトに発展しての完成。
すでに、海底4千メートル、8千mの探査に成功し、その探査内容は3Dハイビジョンデジタルビデオ映像により「江戸っ子1号」により撮影され、発表されている。
深海における資源探査など今後の活躍が期待される。
「江戸っ子1号」は、直径33センチ、厚さ15センチの特殊な耐圧ガラス球の中に、撮影用カメラや照明用LEDライト、制御コンピュータ、通信装置などを封入したシンプルな構造。
深海の水圧に耐えるガラス球を可能にしたのは、非接触充電技術の導入。これにより球体に穴を開けずに電波通信や充電が可能となり、ガラスの耐圧性を大きく上げることに成功して造られた。
同じ町工場の浜野製作所、ツクモ電子工業、パール技研の3社が共感して協力、ソニーと岡本硝子も技術供与。JAMSTEC(海洋研究開発機構)や芝浦工業大学、東京海洋大学が参加、東京東信用金庫も資金面や事務局提供で協力しての一大プロジェクトに発展しての完成。
すでに、海底4千メートル、8千mの探査に成功し、その探査内容は3Dハイビジョンデジタルビデオ映像により「江戸っ子1号」により撮影され、発表されている。
深海における資源探査など今後の活躍が期待される。
[ 2014年9月16日 ]
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