アイコン 国立競技場解体 早くも談合嫌疑で入札やり直し 3度目の正直なるか

2020東京オリンピックに向けて改築される国立競技場の解体工事は、入札の手続きに問題があったとして三たび行われることになり、工事開始時期は、早くとも当初の予定より5ヶ月遅れ、12月にずれ込むことになった。

2020年大会のメインスタジアムとして改築される国立競技場の解体は、8月中旬、一般競争入札によって工事の業者が決まり、工事は当初の7月開始から大幅に遅れて、29日始まる予定だった。

しかし、入札を巡って、先月下旬、内閣府の委員会に「官製談合が疑われるなど手続きに違反があった」とする苦情が寄せられたため、問題がなかったか、委員会が検討を続けていた。

そして委員会は、談合については十分な証拠がないなどとして認めなかったが、入札の手続きには予定価格を故意に操作したと疑われかねない不備があり、「公正性や公平性に重大な疑義がある」として、入札を行った日本スポーツ振興センターに対し、契約を破棄して入札をやり直すように提案した。

振興センターは30日、提案に従って、入札をやり直す方針を明らかにした。

この結果、解体工事の入札は不調に終わった5月と談合が疑われた7月に続いて3回目が行われることになり、工事開始時期は、入札が順調に進んだ場合でも当初の予定より5ヶ月遅い12月にずれ込むことになった。
改築を控えた国立競技場の解体工事の入札をやり直すことについて、日本スポーツ振興センターの鬼澤理事は、「大きな問題として真摯に受け止めたい。しっかり体制を整えて疑念を持たれないように次の入札では電子入札を取り入れるとともに職員の教育を徹底したい」と述べているという。
内閣府の委員会から指摘された入札の手続きの不備については「十分な調査ができていないが、職員に何らかの思い込みがあったのではないか。杜撰だという指摘を受けても受け入れざるをえない。もうあとがない状況だ」と話し、ことばに危機感を込めていた。
以上、報道。

当然、官製談合としての密告であり、入札は日本スポーツ振興センター側が、意図的に予定価格を故意に操作したと疑われかねない不備を作ったものだろう。
今回の件で、官の誰かさんたちに悲しいかな分け前が入らなくなる可能性がある。所詮、大型工事はこんなもんだが。今や、巨額の公共投資が全国にバラ撒かれており、入札も高額案件は国交省主導により総合評価制度というお粗末な方式が用いられ、入札価格が一番安くても落札できない現象だらけとなっている。例え、それが、スーパーゼネコン5社だけの入札だったとしてもだ。誰が見ても聞いてもおかしいだろう。入札審査委員のメンバー名どころか、ゼネコン各社のその入札内容についても、ほとんどの公共団体が情報開示しないのが現実となっている。今や官製談合天国となっている。法律により、全部情報開示させれば、少しは改善されると思うのだが・・・。したがらない人たちがなんと多いことか。

<前回記事>
http://n-seikei.jp/2014/09/post-24110.html


 

[ 2014年10月 1日 ]
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