アイコン 糖尿病の新薬「SGLT2阻害薬」 副作用で2名死亡 「フォシーガ」「アプルウェイ」

今春から相次ぎ発売されている糖尿病の新薬「SGLT2阻害薬」を使用した患者2人が死亡していたことが、各社の市販直後調査でわかったと報道されている。
2人は利尿薬を併用していたとの報告があり、専門医は慎重な服用を呼びかけている。
SGLT2阻害薬は、腎臓で糖の再吸収を抑え、糖分を尿中に排出させる。体重の減少効果も期待でき注目されているが、尿が増え、脱水を起こす場合がある。

死亡したのは60歳代と50歳代の男性。サノフィと興和が製造販売を手がける「アプルウェイ/デベルザ」と、アストラゼネカなどが販売する「フォシーガ」をそれぞれ服用していた。2人は体外に水分を排出する利尿薬を併用するなどし、脱水を起こしたとされる「SGLT2阻害薬」とは、
「尿中に糖が出ることが悪い」という糖尿病の常識を覆す全く新しい治療薬。その最大の特徴は、血液中の過剰な糖を尿中に積極的に排出させることで血糖値を下げるという画期的なもの。さらに、低血糖リスクの低減、体重減少効果などが期待される。2014年には6製品が一気に発売されることが予想され、多くの注目を集めていると薬事関係のHPに掲載されている。
以上。

処方するにあたり、警告・禁忌がなされているが、フォシーガ錠の場合、次のように掲載されている。
本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導し、観察を十分に行うこと。脱水、血圧低下等の異常が認められた場合は、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。体液量減少を起こしやすい患者(高齢者、腎機能障害のある患者、利尿剤併用患者等)においては、脱水や糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること。
以上、
医師は常に勉強している先生は少なくく、何も考えもせず、ほかの医師に進められたとか、製薬会社のプロパーに進められたとか単純動機で処方している先生も多い。注意事項などろくに理解せず、注意事項の説明もせず、処方している先生が多すぎるのが現状である。患者は金のなる木ではない。説明していなかったら、業務上過失の疑いも生じてくる。
特に新薬は、医師が患者への処方については万全の注意が必要がある。前回も別の新薬で同じようなことが生じていた。

SGLT2阻害薬 薬剤一覧表
一般名
錠剤名
製造・販売会社
イプラグリフロジン
スーグラ錠
製造販売/アステラス製薬(株)、販売提携/寿製薬(株)、販売提携/MSD(株)
ダパグリフロジン
フォシーガ錠
製造販売元/ブリストル・マイヤーズ(株)、販売提携/アストラゼネカ(株)、販売/小野薬品工業(株)
ルセオグリフロジン
ルセフィ錠
大正富山医薬品(株)、製造販売/大正製薬(株)、販売/ノバルティスファーマ(株)
トホグリフロジン
アプルウェイ錠
サノフィ(株)
デベルザ錠
製造販売元/興和(株)、販売元/興和創薬(株)
カナグリフロジン
カナグル錠
製造販売元/田辺三菱製薬(株)、プロモーション提携/第一三共(株)
 
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[ 2014年10月14日 ]
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