アイコン 2014年中国のGDP7.4%増  予想より増  粗鋼生産量8.2億トン過去最大

中国国家統計局が20日発表した第4・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比7.3%となり、市場予想の7.2%を上回った。

2014年の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年比7.4%増となり、13年の7.7%増を下回った。市場予想は7.2%で予想を上回った。

天安門事件後の1990年(3.8%増)以来24年ぶりの低水準で、中国政府が掲げた14年の成長率目標(7.5%)も下回った。
成長率が、政府目標に届かなかったのは、アジア通貨危機の影響を受けた98年以来、16年ぶり。不動産市場の低迷や、政府による投資抑制策が要因。

14年10~12月期の成長率は前年同期比7.3%で、前期(14年7~9月期、7.3%)と同水準にとどまった。
世界第2位の経済大国である中国の景気減速が改めて確認されたことで、世界経済への影響も懸念される。

<不動産投資は10.5%増加、販売は▲6.3%減>
中国国家統計局から同時に発表された2014年の中国の不動産投資額は前年比10.5%増加、不動産販売額は▲6.3%減となった。不動産が売れない中で若干不動産価格が下がったことを千歳一隅のチャンスと見て、前年比10.5%も不動産開発投資が増加するのかなぁ。
中国は共産党政権であり、指標がどうにでも作為され信憑性に乏しいことでも知られる。

<電力需要>
中国国家統計局が発表した12月の電力生産は、前年同月比1.3%増の4902億kWだった。
2014年の通年では前年比3.2%増の54638億kW、工業用の需要が弱かったこと、暖冬で需要の伸びが少なかったことから、1998年以来の低水準の伸びにとどまったとしている。

<石油需要量>
ロイターが統計局の資料により推計した2014年12月の中国の石油需要量は、前年比8.0%増の日量1,060万バレルで過去最高を更新した。2014年通年では、前年比3%増の日量1,008万バレルだった。

<粗鋼生産量過去最大>
中国国家統計局が発表した12月の粗鋼生産量は、前年同月比1.5%増の6,809万トンで前月比では7.6%増となっている。
年間生産量は0.9%増の8億2,270万トンで過去最高となっている。
中国は不動産開発が低迷する中、無計画に粗鋼生産設備を拡大させ、今や2.5~3億トンが過剰生産とされる。その分が世界の鉄鋼価格を押し下げ、鉄鉱石や石炭価格の下落となっている。
ただ、不動産投資が前年比10.5%も増加するとは信じられないが、ダブついている鉄鋼製品などの需要を喚起するため、政府主導で不動産開発を増加させている可能性もある。しかし、販売用不動産は不動産会社が、売れず販売価格が下がる中でも山のように在庫を抱えている中で、供給を増加させれば、さらに不動産市況は悪化すると見られるが・・・。
わけのわからない国が中国だぁ。

[ 2015年1月20日 ]
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