新型iPhone６では、指の圧力の強弱により操作する「フォースタッチ（感圧タッチ）」技術を採用。本物のボタンを押した時のような反応をするようになった。さらに、　将来アプリ側の対応が進めば、実物そっくりなゲームやバーチャルリアリティー（仮想現実）で温度や質感などを利用することが可能になるとみられる。

アップルは、タッチスクリーンから指紋センサーまでさまざまな技術を導入してきたが、一番手ではなかった。だが、これらの新技術を同社独自の技術革新と組み合わせることで、ハードウエアやインターフェース、フォースタッチをアプリに組み込むことのできる開発者を制御できるという利点がある。
　フォースタッチを商標登録しているのは、米感圧センサー技術会社のネクストインプット社。

アップルは、これまでのジャイロスコープ、加速度計、コンパスに続くものとしてき圧力センサーの機能を導入した。アップルはこれらのセンサーに迅速に対応することに長けているという。ただ、中国の華為技術（ファーウェイ）も９月、フォースタッチを採用した新型モデルを発表している。写真アプリで、液晶を強く押すことにより、指２本を広げるように動かす「ピンチアウト」操作をしなくても画像を拡大することができるという。

＜日本製部品＞
新製品の「iPhone６S」でも、液晶パネルやコンデンサーなど、多くの日本製部品が使われており、新たな３Ｄタッチ機能で立体的な操作感を実現するのに欠かせない振動モーターは日本電産製が採用されている。

９日に発表された「iPhone６S」シリーズ、１０日の日本電産株は前日比▲２．３２％安、▲２１２円安の８９１５円だった(全体が暴騰した９日は４３４円高)。