投稿者＝福中ＯＢ

漁市場などで行われている魚のセリ（競り）だったら、一番高い値段をつけた人が、その魚を落札できる。そんなことはセリ人や仲卸業者でなくても一般の人でも理解できる道理というもんだ。
　ところが平成２７年８月６日に佐世保市契約管理室が発注した下記の入札結果を見て頂きたい。魚のセリでもあるまいに一番高い値段をつけた『山口組・共和産業・友建設共同体』が落札している。

　しかも１０社が参加して９社失格しての落札である。公共工事の入札が魚のセリとは違うことは百も承知である。一円入札に代表される安かろう悪かろうのダ ンピング、競争入札などで多発した談合事件に官製談合事件と入札制度は事件が起きる度に猫の目のようにクルクルと変わってきた。そして曲者のランダム係数 による最低制限価格の登場である。

パソコンによるランダム係数だろうと、所詮は人間のやることである。どんなことだって、どんな細工だってやろうと思えば なんでもできる。宝くじの番号決定のように衆人環視の中で堂々と決めるのなら信用できるが、役人か悪人か分からん連中がパソコンを押してランダム係数だか ら公正だといったって信用できるわけがない。１０社参加して９社失格で１０番目が落札しました。ふざけるな、というのがふつうの納税者の感覚である。しか も『山口組・共和産業・友建設共同体』の山口組というのは道路屋さんである。