アイコン 韓国経済 消費を低迷させる家計負債増と高齢世帯の負債

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<家計負債>
韓国銀行(中央銀行)が11月24日に発表した「2015年7~9月 期の家計信用(速報値)」によると、9月末の家計信用は1166兆ウォン(124兆円/0.1065円/人口5千万人)で6月末の1131兆5000億 ウォンより34兆5000億ウォン(3.0%)増加した。 四半期基準の増加幅では過去最大。
前年同期の1056兆4000億ウォンと比べると109兆6000億ウォン増え、年間で10.4%増えた。
家計信用は、銀行など預金取り扱い機関と保険会社などその他金融機関の家計貸し出し、カード会社と百貨店、自動車ローンなどの販売信用金額を加えたものだが、特に低金利政策で不動産バブルが生じており、不動産担保ローンが急増している。
 (韓国での不動産バブルが崩壊すれば、担保評価が見直され、これまで何度となく経験してきたように借金地獄に陥ることになり、長期にわたる消費低迷の原因となる)
 (6月末の)預金銀行全体の家計貸付は、前年比14兆3000億ウォン増の541兆5000億ウォンとなっている。
(預金銀行の貸付は低金利と思われるが、残りの625兆ウォンの貸付金融機関や金融会社の分析が必要だろう)

こうした分野は、日本を真似た方が韓国民にとっては最善だと思うが、賄賂・利権が国会議員に張り巡らされており、改善される余地は少ない。

<高齢者の家計負債>
韓国の60歳以上の高齢者世帯の家計債務負担が世界の主要国で最も深刻であることが韓国開発研究院(KDI)の報告書で明らかになった。
 それによると、世帯主が60代以上の高齢者世帯の所得に占める家計債務の割合は161%で、全年齢層の平均(128%)を大きく上回った。
これは米国、フランス、ドイツ、オランダなど15ヶ国と比較してはるかに高い水準。高齢層の同割合が全年齢層を通じて最も高かったのは韓国だけだった。
財政危機下のギリシャも60代以上の所得対比家計負債比率は23%にとどまった。消費大国の米国95%、ドイツ37%、フランス17%、イタリア10%などだった。

負債を減少させる年齢が欧米では40歳代、韓国は50歳代と7~8年家計負債を縮小させる時期が遅いことから生じているという。
韓国では、2004年に最も多い借金をしていた世代は40代の世帯。しかし、2014年には50代がこの席を占めているという。
 高齢者の家計負債は、退職などで所得が大きく減る還暦以降に借金償還の負担がむしろ大きくなっている。彼らの借金償還能力もやはり他国に比べて落ちる。
全体所得で年金のような安定的な収入源の割合が29%に過ぎずない。70%を超えるドイツ・オランダや米国(39%)よりかなり低い。景気が難しくなって職を離れれば、借金が返せない事態に至る。家計負債=貸付金融機関の債権の質が悪化することも意味する。
以上、韓国紙数紙参照
 
 

[ 2015年11月26日 ]
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