アイコン 米ダウ 一転380ドル超の大幅高 雇用予想以上 利上げ観測強まる 原油安

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アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)が、利上げの判断を左右する11月の雇用統計は、失業率が5.0%ちょうどで前月から変わらなかった一方、就業者数は、予想を上回る堅調な伸びとなった。

金融市場ではFRBが再来週の金融政策決定会合で、7年間におよぶ異例のゼロ金利政策を解除し、利上げを始める条件が整ったという見方が広がっている。
 
<雇用統計予想以上>
アメリカ労働省が4日、発表した先月の雇用統計では、失業率は前月と変わらず5%ちょうどで、FRBが目標とする水準に到達している。
また、市場が特に注目する農業分野以外の就業者数は、輸出が伸び悩む製造業が減少したものの、建設業や医療福祉関連が力強く、前月に比べて21万1000人増加し、20万人程度という予想を上回る堅調な伸びとなった。
 
建設部門の労働者は4万6000人増。住宅建設業の雇用が特に増えた。小売りは約3万1000人増加した。
経済悪化でパートタイム就労を余儀なくされている労働者や職探しをあきらめた人などを含む広義の失業率は9.9%と、前月の9.8%から上昇した。
労働参加率は62.5%で、前月の62.4%を上回った。
<賃金上昇>
こうした雇用の改善が、賃金引き上げにつながるかが課題となっているが、民間部門の平均時給は前月比0.2%増と、前月の0.4%増から伸びは減速した。前年比では2.3%増で前月の2.5%増から伸びは鈍化した。
 
<金利上げへ>
アメリカのFRBは、再来週の15日から2日間、金融政策を決める会合を開き、利上げの是非を判断する方針で、イエレン議長は、利上げの可能性を強く示唆する発言を、今週続けてきた。
市場では、今回の雇用統計が判断の最大の決め手になると注目してきたが、予想を上回る堅調な結果を受けてFRBが7年間続けているゼロ金利政策を解除して利上げを始める条件が整ったという見方が広がっている。
 
<4日のNYダウ>
 3日のNYダウは、欧州中央銀行が打ち出した追加金融緩和策に失望とISM製造業指数が悪化(10月50.1⇒11月48.6)したことを受け▲252ドル下落したが、4日の株価は、雇用統計で景気回復が進んでいることが裏づけされ、12月金利上げが決定的になったとして、一時380ドル超の大幅高となった。
 
4日の原油の値下がり>
石油輸出国機構(OPEC)加盟国がウィーンで4日予定されている総会を前に開いた非公式協議で、減産の必要性をめぐって物別れに終わったと報道されている。
OPEC加盟国では、生産調整による値上り派と生産調整で市場を奪われたくない派に分かれている。主導権を持つサウジアラビアは後者であるが、一方、ベネズエラなど原油安で経済が悪化している国との対立がある。
 
12月4日の株価と5日早朝の為替
 
 
価格・指数
前日比
前日比
NYダウ(12月3日)
終値 $
17,477.67
-252.01
-1.42%
NYダウ(12月4日)
終値 $
17,847.63
369.96
2.12%
 
最高
17,866.47
 
 
 
最低
17,482.68
 
 
日経平均(12月4日)
終値 \
19,504.48
-435.42
-2.18%
 
最高
19,660.90
 
 
 
最低
19,444.54
 
 
上海総合指数(12月4日)
指数
3,524.99
-1.66
-59.83%
 
12月4日
 
 
対ドル円(日本時間)
15日6:12
123.15
円安
 
対ユーロ円(日本時間)
15日7:03
134.06
円高
 
原油WTI先物(現地時間)
9:19
39.91
大幅安
 
SGX日経平均(現地時間)
1:59
19,635.00
195
 

 

[ 2015年12月 5日 ]
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