アイコン 台湾地震 死者34人超、16階建ビル倒壊 コンクリから缶多数  台湾の地震一覧

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台湾南部で6日午前4時ころ発生したマグニチュード(M)6.4の地震で、台湾当局は少なくとも34人が死亡(7日現在)、474人が負傷したと発表した。
震源地は、台湾南部の高雄市で、M6.4であるが震源の深さが16.5キロと浅く、直下型のため揺れが大きく、被害を拡大させた。
地震は、台湾全土で観測され、雲林県(台南市の北)で震度6(日本の震度6に相当)、台南市で震度5を記録している。

<倒壊の台南維冠金龍ビルだけで32人死亡、まだ103人が・・・>
台南市では7日までに、倒壊した16階建の台南維冠金龍ビルで死者32人が確認されている。このビルではまだ103人が閉じ込められているとされ、死傷者はさらに増える可能性がある。懸命な救出活動が行われている(台湾中時電字報)。 

震源の高雄市に隣接する台南市永康区では、16階建てのビルが完全に横倒しになった。
付近住民によると、低層階は家電量販店などで、中高層階は集合住宅になっている。7日夜までに250人以上が救出されたが、生後10日の乳児ら32人が死亡し、74人が負傷した。
ビルは築後20年以上経っている。住民登録によると96世帯、256人が住んでいたとされる。しかし、発生当時はそれを上回る人がいたとみられる。
台湾中央通信によると、6日深夜の時点で子供47人を含む149人と連絡がとれていない。ただ、台南市幹部は本人が病院に搬送されたことや外出していたのを家族が知らない可能性もあると説明している。

 <16階建倒壊ビルは不正建築か>
当ビルは周辺の建物と比べ被害が突出している。台湾メディアによると、コンクリートに複数の料理油の缶が埋め込まれているのも見つかっており、施工不良を疑う専門家もいる。
陳威仁・内政部長(内相)は、手抜き工事などの疑いもあるとして調査する方針を示している。

台湾当局によると、台南市内で計9棟が倒壊、5棟が傾く被害が出ているが、永康区のビル以外の捜索は終了した。台南市の気温は10度近くまで下がっており、夜を徹した救助活動が続いている。
倒壊した16階建ビル、下層は家電量販店が入居、その上はマンションとなっていた。7日現在32人の死亡が確認され、まだ103人が不明となっている。

台湾 地震

<台湾のプレート>
 台湾は日本同様、多くの地震に見舞われている。1999年9月には2415人の犠牲者を出した台湾中部南投県集集鎮大地震(M7.5、深度8キロ、震度7)もあった。
台湾は、日本南西部と同様に陸のユーラシアプレートと海のフィリピン海プレートの境界付近にあり、この二つのプレートの衝突により隆起して3000m級の山脈が形成されたと考えられている。
 台湾より北の日本の先島諸島などは、ユーラシアプレートに対してフィリピン海プレートが沈み込み、台湾を含めて以南では、逆にフィリピン海プレートがユーラシアプレートに乗り上げているという。
 こうしたことからか、台湾の地震は直下型のM5以上の地震の発生が多く、震度も大きくなり、多くの被害を出している。

台湾
 
<台湾も断層大国>

台湾

 
台湾の地震一覧
発生日
影響地域
深度
死者
倒壊
1736年1月30日
台南
キロ
約6.5
372
698
1792年8月9日
嘉義, 彰化, 雲林
-
約7.1
617
24,621
1811年3月17日
嘉義北方
-
約7.5
21
41
1815年10月13日
嘉義北方
-
約7.7
113
243
1845年3月4日
嘉義, 彰化, 台中
-
約6.0
381
4220
1848年12月3日
台南, 彰化, 嘉義
-
約7.1
1,030
13,993
1862年6月7日
台南, 嘉義, 彰化
-
約7.0
500
500
1865年11月6日
台北, 基隆
-
約6.0
多数
 
1867年12月18日
台北, 基隆, 新竹
-
約7.0
数百
 
1881年2月18日
台北, 新竹, 苗栗
-
約6.2
11
210
1882年12月9日
台湾島
-
約7.5
10
40
1897年3月15日
宜蘭, 台北
-
-
56
50
1904年4月24日
嘉義
-
6.1
3
66
1904年11月6日
嘉義(斗六地震)
7
6.1
145
661
1906年3月17日
嘉義(梅山地震)
6
7.1
1,258
6,769
1906年4月14日
台南
20
6.6
15
1,794
1908年1月11日
花蓮
10
7.3
2
3
1909年4月15日
台北
80
7.3
9
122
1910年4月12日
基隆
200
8.3
 
13
1916年8月28日
台湾中部(南投地震)
45
6.8
16
614
1916年11月15日
台湾中部(南投地震)
3
6.2
1
97
1917年1月5日
台湾中部(南投地震)
浅い
6.2
54
130
1917年1月7日
台湾中部(南投地震)
浅い
5.5
 
187
1920年6月5日
花蓮
20
8.3
5
273
1922年9月2日
花蓮
20
7.6
5
14
1922年10月15日
花蓮
20
5.9
6
 
1922年12月2日
花蓮
 
6
1
1
1927年8月25日
台南
20
6.5
11
214
1930年12月8日
台南
20
6.1
4
49
1935年4月21日
新竹, 台中地震
5
7.1
3,276
17,907
1935年7月17日
新竹, 台中地震
30
6.2
44
1,734
1941年12月17日
嘉義(中埔地震)
12
7.1
360
4,520
1943年10月23日
花蓮
5
6.2
1
1
1943年12月2日
台東
40
6.1
3
139
1946年12月5日
台南(新化大地震)
5
6.1
74
1,954
1951年10月22日
花蓮(縦谷群発地震)
4
7.3
68
 
1951年11月25日
花蓮
 
7.3
17
 
1957年2月24日
花蓮
30
7.3
11
44
1957年10月20日
花蓮
10
6.6
4
 
1959年4月27日
台湾北東部
150
7.7
1
9
1959年8月15日
屏東(恒春地震)
20
7.1
16
1,214
1963年2月13日
宜蘭(蘇澳地震)
47
7.3
3
6
1963年3月4日
宜蘭
5
6.4
1
 
1964年1月18日
台南(白河大地震)
18
6.3
106
10,924
1966年3月13日
花蓮
42
7.8
4
24
1967年10月25日
宜蘭
20
6.1
2
21
1972年1月25日
台東
33
7.3
1
5
1972年4月24日
花蓮(瑞穗地震)
15
6.9
5
50
1978年12月13日
花蓮
4
6.8
2
 
1982年1月23日
宜蘭, 花蓮
3
6.5
1
 
1986年5月20日
花蓮
16
6.2
1
 
1986年11月15日
花蓮
15
6.8
15
37
1990年12月13日
花蓮
3
6.5
2
3
1994年6月5日
宜蘭, 花蓮
5.3
6.2
1
1
1994年9月16日
台湾海峡地震
13
6.8
0
0
1995年2月23日
花蓮
21.7
5.8
2
 
1995年6月25日
宜蘭, 花蓮
40
6.5
1
6
1998年7月17日
南投
3
6.2
5
 
1999年9月21日
台湾島中部大地震
8
7.3
2,415
51,711
2000年5月17日
南投
3
5.3
3
 
2000年6月11日
南投
10.2
6.7
2
 
2002年3月31日
花蓮, 南投
9.6
6.8
5
6
2002年5月15日
宜蘭, 花蓮
5
6.2
1
 
2004年5月1日
花蓮
17.8
5.8
2
 
2006年12月26日
屏東(恒春地震)
44.1
7
2
3
50.2
7
2009年12月19日
花蓮地震
45.9
6.8
0
 
2010年3月4日
高雄(甲仙地震)
5
6.4
0
 
2012年2月26日
屏東
26.3
6.4
0
 
2013年3月7日
花蓮
15.2
5.6
0
 
2013年3月27日
台湾南投地震
19.4
6.2
1
 
2013年6月2日
台湾南投地震
14.5
6.5
5
 
2013年6月8日
N/A
59
5.9
0
 
2013年6月29日
花蓮
8
5.6
0
 
2013年10月31日
花蓮
19.5
6.3
0
 
2015年4月20日
花蓮
17.5
6.3
1
 
2016年2月6日
高雄
16.7
6.4
34
 
 

[ 2016年2月 8日 ]
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