アイコン 回顧録「日刊セイケイ斯ク戦ヘリ」チャレンジの会(林派)⑨

2016年、4月15日以降に発生した、熊本県を震源とする地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された多くの 皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また、某党や胡散臭い団体・個人の募金や義援金の呼びかけには十分に気を付けてください。

回顧録「日刊セイケイ斯ク戦ヘリ」の日刊セイケイ誕生までの長~いプロローグを思い出すままに書いています。その⑨

チャレンジの会(林派)


金子原二郎北村誠吾
長崎県議会自民党会派で林義博県議が率いるチャレンジの会(林派)には同じ佐世保市選出の朝長則男氏(現在・佐世保市長)も参加していた、長崎県議会自民党会派最大勢力であった。

 他には生月町選出の大石保氏(引退)東彼杵郡選出の田口一信氏(現在・川棚町町議)西彼杵郡選出の池原泉氏(引退)野本三男氏(長崎市)南条三四郎(諫 早市・死亡)がいた。あの長崎市長・伊藤一長さんも県議時代には林幹事長とは肝胆相照らす仲間の一人としてチャレンジの会に参加していた。平成7年(1995年)4月に行われた長崎市長選挙にチャレンジした伊藤一長さんが現職の本島等氏を見事に破って、長崎市長に当選を果たした裏には林幹事長の影響力(高田知事の支援取り付け)があったことも事実であろう。これに谷川弥一 氏が率いていた谷川グループ(末吉光徳氏・三好徳明氏・八江利春氏・馬込彰氏・浜崎祐一郎氏)と呼ばれていた谷川派と林派が連合して自民党の主流派を構成 していた。

 また、反主流派の中心的人物に林義博議長の次の議長を想定していた谷川弥一氏を退けて、平成13年7月11日、一足早く議長に就任した加藤寛治氏が主流派を激しくけん制していたのも、この頃のことである。
 加藤氏は現在は衆議院議員で農林水産省政務官を務めているが、国政の方では一歩半くらい谷川氏の後塵を拝している。加藤氏のグループには、他に対馬の頑固親爺・古藤恒彦氏(死亡)、西海の暴れん坊・林田 悧氏、東長崎の暴れん坊・西川忠彦氏(死亡)、佐世保の狭客・石本順之助(死亡)私の地元の先輩・中山功(長崎市)長崎の伊達男・佐藤亨(長崎市)五島の暴れ牛・西津覚(さとる・五島市・死亡)等がいた。それなりの強兵がメンバーに名を連ねていたのである。1995年(平成7年)の市長選挙に同じように県議からチャレンジし、伊藤一長氏に敗れ、惜しくもチャレンジに失敗した浅田五郎氏が同じ日大の後輩である加藤氏のグループの一員として長崎県議会に復帰するのは翌々年の1999(平成11年4月11日)のことである。
 
 林幹事長のチャレンジの会に参加していた朝長則男県議は平成7年4月7日に執行された長崎県議会議員一般選挙の佐世保市選挙区(定数8)に於いて 20,662票と圧倒的強さをみせ、2位の林義博氏に5,545票の差をつけてトップ当選を果たしていた。長崎県議会議員全員の中でのトップ当選でもあっ た。

0419_08.jpg 長崎市のトップ当選が公明党の松尾忠幸氏の14,382票、2位が14,377票の谷川弥一氏でトップとの差がたった5票という僅差であった。その中には私と私の嫁の2票も含まれていた。私はこの選挙を最後に谷川氏に投票することは2度となかった。 

 この年の県議選挙の上位を見てみると一位の朝長則男氏(現在佐世保市長)の20,662票、2位が西彼杵群選出の三好徳明氏(元長崎県議会議長)で173,000票、3位が南高来郡選出の奥村慎太郎氏(前・雲仙市市長・死亡)の17,172票が上位ベスト3となっている。奥村慎太郎氏があのような形で亡くなられたことが残念でならない。国政に行かせてやりたかった政治家の一人であった。

因みに現在、長崎県議会議長を務めている田中愛国氏は11,414票と石本順之助氏に次いで4位での当選であり、トップ当選の朝長則男氏との差は9248票と大きく離れていた。

春光会長が金子氏の知事選出馬による自民党の後任候補として一番に朝長氏の名前を上げた最大の理由が県議選で2万票以上の票を獲得する県議は長崎県下全域を見渡しても朝長則男氏の他には誰もいなかったからである。この時の北松郡選挙区は北村誠吾・松田正民・大石保の3県議が出馬したが、他に出馬する候補者が誰もいなかったために無投票選挙だった。

 この中村・宮島会談の約3年後の平成12年6月25日に執行された衆議院選挙長崎第4選挙区で2期目の現職で自民党公認候補の宮島大典氏に県議を辞職して背水の 陣で出馬した北村誠吾氏が宮島氏に2700票の差をつけて勝利するなど神様でさえ想像すらできなかっただろう。まして、この時点では北村誠吾氏本人ですら夢にも思わなかった奇跡のような出来事だった。

[ 2016年4月19日 ]
 

 

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