アイコン 傍若無人の中国漁船を拿捕/インドネシア 中国は中国の漁場だと主張

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南シナ海中央部の南沙諸島では、ベトナムやフィリピンと領有権を争う中、中国は漁船千隻を派遣して実質乗っ取り、海警艇や軍艦で実効支配、埋め立て、軍事基地化・要塞化を進めている。
中 国の覇権の動きはそれに留まらず、南シナ海南部でも、漁船を使い領海侵犯の操業を繰り返えさせるという既成事実を積み上げさせ、中国海警艇が守るという一 連の乗っ取り作戦を行い続け、いまや親中派と目されていたインドネシアやマレーシアとも多くのトラブルを抱えている。傍若無人な中国の覇権主義の行動は留 まるところを知らぬ傍若無人ぶり。

 南シナ海のリアウ諸島州ナトゥナ((Natuna、南シナ海の南端に位置するNatuna島を核とする諸島、一帯のインドネシアではNatuna-Seaという)諸島冲で、海軍が17日に中国漁船を拿捕したことが、中国の海域をめぐる問題につながっている。

中国外務省は、海軍が中国漁船を拿捕したことや拿捕時に負傷者を出すなどの武力行使があったと抗議。

これに対し、インドネシアのレトノ・マルスディ外相ら関係閣僚は、拿捕した場所は国際法に基づきインドネシアの海域と説明し、国際法に反する武力行為は行っていないと強調した。

インドネシア海軍は21日に会見を開き、中国漁船とのやり取りの経緯を説明。ナトゥナ海の自国領のナトゥナ諸島沖のインドネシアの排他的経済水域(EEZ)内で6月17日、中国船が操業していたため、海軍が警告。中国船は警告を無視したため、海軍が威嚇射撃し中国人7人を拘束した。操業していた12隻のうち、11隻はまだ網を張っていなかったために逃げられ、1隻はすでに網を張り漁をしていたためすぐに逃げることができず、拿捕したと説明した。

 これに対して、中国外務省は、発砲で船員1人が負傷したと発表し、「中国漁民の伝統的な漁場」としたうえで、インドネシア海軍の武力行使は「国際法に違反する」と強調した。

インドネシア側は中国人の船員7人に1人もけが人はいなかったことを確認していると強調した。

レトノ外相は20日、国会第1委員会(外交・国防・情報)で中国船が違法操業していた場所は、インドネシアの海域であると説明。

スシ・プジアストゥティ海洋水産相も中国政府が抗議してきたことに対し、「われわれも中国漁船の違法行為に我慢できない」と強調した。
同相は以前に「現場の海域はタイでもベトナムでも中国でもなく、インドネシアの海域だ」としている。

ルフット・パンジャイタン政治・法務・治安調整相は20日、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領と会談し、国際法の専門チームを設立し、中国の違法漁業に対処する方針を伝えた。大統領もインドネシアの海域を守ることについて同意しているとした。
ルフット調整相は「ナトゥナ諸島冲をめぐる問題でイ中間の関係が悪化しないように努める」とも話した。

ナトゥナ諸島冲では、今年に入ってから中国漁船が操業しているところをインドネシア海軍などが複数回摘発してきている。3月には、摘発・拿捕し連行中の中国漁船を別の大型中国船(海警艇)により奪還されるなどの衝突が起きており、政府は対応を強める声明を出している。

現在、インドネシアの国防省予算は100兆ルピアほどだが、ジョコウィ大統領は国内総生産(GDP)比で1.5%にあたる250兆ルピアまで増やし軍備を増強する考えを示しているほか、ナトゥナ諸島に駐留する兵を増員する計画を掲げている。

インドネシアは、これまでにも、領海内で操業する外国密漁船を拿捕し、漁船を海上で数回、爆破処理している。そのほとんどが中国密漁船だとされる。

韓国の漢江(ソウルを流れている川)の河口では、大量の中国漁船が最盛期のワタリ蟹を根こそぎ捕獲している。境界の北朝鮮が中国に漁場を売却している可能性もあり、手が出せない状態が続いている。しかし、韓国領海内で操業する中国漁船もあとを絶たず、今では国連軍と共同作戦で、中国漁船を追い出している。それでもイタチごっこ状態。今では北朝鮮も警備艇を同海域に派遣し、韓国警備艇との緊張が高まっている。また、国連が定めた同海域の軍事境界線(NLL)を北朝鮮が認めていないことも緊張を高めるものとなっている。

マレーシアの事件は既記事あり。
http://n-seikei.jp/2016/03/post-36432.html

アジア海域
 

[ 2016年6月22日 ]
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