中国 自動車税の減税継続へ/ロイター 過去3年間の月別販売台数(乗用車)
中国政府は、年内に終了する小型車減税措置を来年まで延長する見通し。2人の関係筋がロイターに対し明らかにした。税率や期間は不明。
中国は、落ち込んでいた自動車販売の梃入れのため、2015年10月、排気量1.6リットル以下の小型車の車両購入税を10%から5%へ引き下げる措置を導入していた。それにより、大幅な増加となっていたが、最近では駆け込み需要と見られる販売台数となっていた。
中国では、不動産バブルが再び生じており、政府はすでに火消しに躍起になっている。ここで自動車の減税を廃止し、販売が大幅に落ちれば、鋼材需要が建設需要減も重なり、大幅に減り、急激に景気減速するおそれもあり、継続しかない経済環境にある。粗鋼は10億トンの生産能力があり、現在8億トン超生産している。生産能力を減らしているようだが、生産量はほとんど減っていない。鉄鋼製品の余剰生産物を安価に海外へ輸出し、欧米日の各国は、輸入関税を高く設定し自国鉄鋼産業の防衛に当たっている。韓国は中国から報復措置の恫喝を入れられ、輸入しており値崩れを起こしている。
日本勢も一安心だろう。
ただ、トヨタはセダンの新車攻勢は息切れし、SUVは種不足から、最近の全体の販売増に取り残されている。
米中など海外でも力を入れるプリウスは、原油価格が60ドルくらいならないと有り難味がわからず反応しないだろう(結果、シェールオイル軍団の大増産によりならない)。米国ではデザインも嫌われている。トヨタ待望のSUVのC-HR(意外に高かった価格)のデザインは、米中で受け入れられるだろうか。当たれば大きい。悪くても新規のセダンより増しだろう。
中国市場における乗用車の販売台数月別推移
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2014年
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2015年
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2016年
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万台
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前比
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万台
|
前比
|
万台
|
前比
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1月
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184.69
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7.0%
|
203.80
|
10.4%
|
222.87
|
9.3%
|
2月
|
131.22
|
18.0%
|
139.67
|
6.4%
|
137.67
|
-1.5%
|
3月
|
171.01
|
7.9%
|
187.04
|
9.4%
|
205.57
|
9.8%
|
4月
|
166.74
|
11.3%
|
166.88
|
3.7%
|
177.91
|
6.5%
|
5月
|
159.04
|
13.9%
|
160.93
|
1.2%
|
179.30
|
11.3%
|
6月
|
156.41
|
11.5%
|
151.14
|
-3.4%
|
178.41
|
17.7%
|
7月
|
135.79
|
9.7%
|
126.86
|
-6.6%
|
160.45
|
26.2%
|
8月
|
146.82
|
8.5%
|
141.85
|
-3.4%
|
179.55
|
26.3%
|
9月
|
169.60
|
6.4%
|
175.12
|
3.3%
|
226.83
|
28.9%
|
10月
|
170.89
|
6.4%
|
193.69
|
13.3%
|
234.41
|
20.2%
|
11月
|
177.53
|
4.7%
|
219.68
|
23.7%
|
259.02
|
17.2%
|
12月
|
206.11
|
16.0%
|
244.21
|
18.3%
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減税継続決定
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通年
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1,970.06
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9.9%
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2114.63
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7.3%
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2,167.81
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15.5%
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・単位:万台/前比=前年比/中国自工会・工場出荷ベース
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・2013年は前年比15.7%増の1,792.89万台/2016年は11月までの累計
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