アイコン 東京・神奈川・埼玉・千葉の分譲マンション着工戸数月別推移 2016年12月作成

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首都圏の分譲マンションは、価格が高くなりすぎ、特に都区部は超高層マンションもあり、異常なほど値上がりを続けてきた。

原因は、東日本大震災の復興により建築技能者の需給バランスが崩れ大幅コスト増、また、大規模金融緩和により低金利と貸し出し優先により不動産開発が増加したことで、さらに建築技能者のコスト増を招き、円安による資材高も加わり、建築コストが大幅に上昇したことにある。また、最近では、ゼネコン利益率の大幅上昇も建築コスト増を招いている。 

ただ、建築技能者の需給バランスは、復興需要の建設がほぼ一巡し、上昇圧力は減少している。

不動産経済研究所によると2016年11月の東京都区部の販売平均価格が前年同月比▲31.2%ダウンの5,670万円、平方メートル単価が同比▲26.1%ダウンの85.6万円と大幅に下落している。超高層マンションとの割合なども吟味する必要はあるが、大幅に下がったことは注目される。

価格の上昇に伴い、高額所得者のニーズも一巡し、契約率の悪化を招いている。契約率が悪化すれば、当然、新規分譲マンションの価格は下がるか、全体の販売戸数が減ることになる。

今後、20東京オリンピックに向けて、各競技施設の建築、ホテル建築、大規模都市開発も目白押しとなっており、建築コストが再び上昇することが懸念されている。

いつまでも大規模公共投資を続けられる財政事情にはなく、山が高ければ谷も深く、20東京オリンピック後が心配される。分譲マンションは買い時となろうが・・・。

首都圏4都県の分譲マンションの建築着工戸数を下記に掲載した。当数値は国交省の資料に基づくものであり、過去3ヶ年を月別に掲載している。

ただ、着工しても販売するには、モデルルームが必要であり、また、最近は1棟の販売戸数も数期にわたりチョイ出し販売が多く、いつ販売されるか最初は不明な点が多い。大型マンションは着工から2~3年程度、中規模マンションは1年半前後で完成する。

 

<都道府県別、地域別、現在の販売中の物件の調べ方>

ホームズやリクルートの分譲マンション情報などが有名であるが、ここでは、網羅性からフラット35を説明。ただ、フラット35は計画中の物件は掲載されていない。住宅購入の際、元の住宅公庫からの借り入れできるマンションかどうかの審査を受けパスした分譲マンションがすべて掲載されている。

フラット35で、現在販売されている新規の分譲マンションを地域別に見るには、次をクリックすれば、地域別、都道府県別、地区別に順次入り、物件名と販売個数などが掲載され、事業者もわかる。次に事業者のHPで物件を開き、右上に物件概要と細かい囲みがあり、そこをクリックすれば、物件詳細が掲載されている。購入を計画されている方は調べる価値がある。

フラット35

http://www.flat35.com/document/index.php?module=Mansion&action=Search

 

 

 

首都圏の分譲マンション着工戸数
 
戸数
前年比
2012
70,544
 
2013
68,047
-3.6%
2014
60,946
-10.5%
2015
63,080
3.5%
2016
55,247
1.5%
・2016年は10月までの累計

 

東京都の分譲マンション着工戸数月別推移
 
2014
2015
2016
 
着工戸数
前年比
着工戸数
前年比
着工戸数
前年比
1
5,643
50.1
3,932
-30.3
2,968
-24.5
2
2,639
-36.9
5,168
95.8
4,608
-10.8
3
2,502
-30.9
2,527
1.0
3,025
19.7
4
1,894
-47.5
4,285
126.2
4,323
0.9
5
3,266
-24.5
3,910
19.7
4,287
9.6
6
2,827
-1.9
5,041
78.3
4,019
-20.3
7
2,544
-7.9
2,543
0
2,301
-9.5
8
3,577
-16.3
3,571
-0.2
1,809
-49.3
9
4,050
-1.4
2,470
-39.0
4,172
68.9
10
4,870
95.7
2,629
-46.0
2,888
9.9
11
2,803
-0.8
2,293
-18.2
 
 
12
3,029
-4.1
2,677
-11.6
 
 
年計
39,644
-5.6
41,046
3.5%
34,400
-4.6%
・2014年4月消費税増税、2013年から駆け込み需要発生、2016年は10月までの累計

 

千葉県の分譲マンション着工戸数月別推移
 
2014
2015
2016
 
着工戸数
前年比
着工戸数
前年比
着工戸数
前年比
1
1,183
522.6
453
-61.7
886
95.6
2
973
548.7
368
-62.2
352
-4.3
3
289
-  
142
-50.9
131
-7.7
4
407
-34.7
408
0.2
386
-5.4
5
107
-81.0
1,670
1,460.7
140
-91.6
6
450
-14.3
675
50.0
437
-35.3
7
742
41.1
0
0.0
502
-  
8
96
-61.9
210
118.8
396
88.6
9
1,096
187.7
275
-74.9
1,279
365.1
10
1,174
1,007.5
0
0.0
211
-  
11
205
-5.5
756
268.8
 
 
12
423
10.7
136
-67.8
 
 
年計
7,145
 
5,093
-28.7%
4,720
12.4%
・2014年4月消費税増税、2013年から駆け込み需要発生、2016年は10月までの累計

 

埼玉県の分譲マンション着工戸数月別推移
 
2014
2015
2016
 
着工戸数
前年比
着工戸数
前年比
着工戸数
前年比
1
483
-37.6
372
-23.0
238
-36.0
2
795
-46.3
409
-48.6
284
-30.6
3
221
-8.3
453
105.0
1,028
126.9
4
336
-13.8
412
22.6
592
43.7
5
63
-91.7
195
209.5
1,345
589.7
6
230
-43.6
697
203.0
430
-38.3
7
583
-7.0
250
-57.1
77
-69.2
8
520
63.5
158
-69.6
377
138.6
9
382
19.0
173
-54.7
372
115.0
10
670
7.4
551
-17.8
952
72.8
11
470
32.4
438
-6.8
 
 
12
679
217.3
260
-61.7
 
 
年計
5,432
 
4,368
-19.6%
5,695
55.2%
・2014年4月消費税増税、2013年から駆け込み需要発生、2016年は10月までの累計

 

神奈川県の分譲マンション着工戸数月別推移
 
2014
2015
2016
 
着工戸数
前年比
着工戸数
前年比
着工戸数
前年比
1
601
-51.9
1,666
177.2
1,005
-39.7
2
1,269
-20.6
1,379
8.7
1,700
23.3
3
495
-43.9
384
-22.4
1,243
223.7
4
461
-62.8
1,881
308.0
1,856
-1.3
5
306
-89.5
694
126.8
1,012
45.8
6
1,025
-12.2
812
-20.8
1,131
39.3
7
828
37.5
787
-5.0
640
-18.7
8
747
-45.0
1,654
121.4
270
-83.7
9
495
-66.6
684
38.2
484
-29.2
10
388
-37.5
541
39.4
1,091
101.7
11
1,154
-16.9
1,537
33.2
 
 
12
956
-15.3
554
-42.1
 
 
年計
8,725
 
12,573
44.1%
10,432
-0.5%
・2014年4月消費税増税、2013年から駆け込み需要発生、2016年は10月までの累計
 
販売予告物件<Brillia Tower 上野池之端>
1215_07.jpg

 

[ 2016年12月15日 ]
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