アイコン オスプレイ事故原因の新事実

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このような事故が起きてしまったことを悲しく思います。
ただ、県民に被害がなかったことと、米兵も一人の死亡者を出さなかったことが唯一の救いでした。

たしかに米軍の事故は悲しいことではありますが、それ以上に悲しいことは、今回の事故を奇貨として発狂する沖縄2紙は勿論、一部の沖縄の政治家や論客の人々です。
それには今回の事故よりも悲しみを覚えます。

また、安慶田副知事によると、ニコルソン四軍調整官に対する対応やコメントには、深い悲しみと同時に哀れみさえ感じます。

さらには、ニコルソン四軍調整官が発言したと報道されている「県民や住宅への被害がなかったことは感謝されるべきだ」には政治的な何らかの意図的をもった悪意が感じ取れます。

ニコルソン四軍調整官は正確には「県民や住宅への被害がなかったことを神に感謝している」が正しいと思われます。
こうした反日マスコミの日米を離反させるような報道にも心から悲しくなります。

沖縄県民のみなさまの冷静で良識ある判断を信じております。

きょうも秀逸のブログ(農と島のありんくりん)を紹介します。

農と島のありんくりん
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/

移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する

オスプレイ事故原因の新事実

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昨日来の報道で、私が昨日出した速報を修正します。
まずはこのような場合、ニュートラルに報道してくれるNHKニュースからです。

「NHKニュース
12月14日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161214/k10010806271000.html
13日夜、沖縄本島の東の海上で、アメリカ軍の輸送機オスプレイが不時着した事故で、事故機は上空で別の航空機から燃料の提供を受ける空中給油の訓練をしていた際に不具合が起きて飛行が困難になったことが、アメリカ側の説明でわかり、防衛省が確認を続けています。

日午後9時半ごろ、沖縄県名護市の東およそ1キロの海上で、アメリカ軍の輸送機オスプレイ1機が不時着し、乗っていたアメリカ兵5人が全員救助され、このうち2人がけがをしました。

事故機は沖縄県宜野湾市にあるアメリカ軍普天間基地の所属で、機体が大きく壊れて胴体や翼などがバラバラになりました。アメリカ軍の防衛省への説明によりますと、事故機は当時、ほかのオスプレイ1機とヘリコプター1機とともに、KC130空中給油機から上空で給油を受ける訓練をそれぞれ行っていました。
その際、空中給油機の燃料を送るホースが切れ、事故機の側に不具合が起きて飛行が困難になったということです。パイロットは住宅地上空の飛行を避けるため、名護市辺野古の海岸沿いにあるキャンプシュワブに向かいましたが、たどり着けないと判断し、沖合の浅瀬に不時着したということです。

アメリカ軍は「機体はコントロールできる状態で、パイロットが意図した場所に降りた」としたうえで、「原因が機体にある可能性は極めて低いと見ている」としています。防衛省は引き続き、アメリカ軍から情報収集して、当時の詳しい状況の確認を進めています。」
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http://www.sankei.com/photo/story/news/161214/sty1612140015-n1.html
私はヒーローキャスティング訓練ではないかと見ていましたが、これを訂正します。
原因は、MC130とオスプレイの空中給油中に、給油ホースがプロペラ(ローターブレード)に当たって、損傷したことによります。

空中給油 - Wikipedia
四軍調整官のローレンス・D・ニコルソン中将のステートメント原文です。http://www.iiimef.marines.mil/News/News-Article-Display/Article/1029252/iii-mef-commander-addressed-mv-22-mishap-off-the-coast-of-okinawa/全文は欄外に
"Nicholson stated the aircraft was conducting aerial refueling operations over the sea when the rotor blades struck the refueling line, damaging the aircraft."
空中給油は海上で行いますので、市街地に墜落する可能性はありません。

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上の写真は昼間のものですが、先行するMC130からホース(ドローグ)が延びています。
ここから燃料がもう一枚上のオスプレイの機首右側に見える給油受けの漏斗状のバイプ(プローブ)に繋がって給油がされます。

これはヘリで使われる、プローブ&ドローグ方式といわれている方式です。
難点は気象の影響を受けやすいことで、伸ばしたホースが相手の機体を損傷させることがあることです。
今回の事故はなんらかの理由で、給油機側のホースを、オスプレイのプロペラ(ブレード)が切断してしまい、それがプロペラにダメージを与えたために、左右の回転が不均等になって強い振動が発生したようです。

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朝日新聞12月14日http://www.asahi.com/articles/ASJDG5QJGJDGTIPE02Y.html

このような事故は今までも他機種でも起きていますから、オスプレイ特有のものではありません。
したがって、この事故はなんらかの人為的ミス、あるいは天候の急変によるものであって、機体の構造的欠陥ではありません。

稲田大臣が飛行停止を要請したのは、原因が解明されるまでの期間であって、翁長氏のような「欠陥機」だから配備撤回とするようなものとは質が違うことを押さえて下さい。
私はそれですら神経過敏で、かえって政府がオスプレイ「欠陥機」説を裏付けてしまう言動にならないかと思いますが。

稲田さん、深夜に会見などしないで下さい。慌てないで対応しないと、防衛大臣が自分で煽っていますよ。
なおニコルソン中将は、「在日米軍のチェックリストの見直しなどをする間一時飛行停止にする」と公表しました。

ニコルソン中将の当該部分です。
"Nicholson has made the decision to temporarily halt all MV-22 flight operations under Marine Forces Japan until he is "satisfied that we have reviewed our checklists and safety of flight procedures."

ところで21時30分という時間ですが、奇異に思われるかもしれませんが、夜間給油訓練は通常なされているようです。

オスプレイの夜間空中給油訓練の様子の動画はこちらからご覧いただけます。 youtube.com/watch?v=yynqdo…
https://www.youtube.com/watch?v=5EIPySw_YuY
名護市安部の海岸から約1㎞離れた浅瀬にハードランディング(硬着陸)したのは、パイロットの判断です。
なお米軍の表現はあくまでも「着陸」 landingです。(欄外参照)

一方、琉球新報が使う「墜落」は、航空用語でクラッシュ(crash)と呼ばれており、まったく別概念です。
クラッシュは機体がコントロールを失って失速して、地上に激突することです。
今回の事故において、機体は最後までパイロットの制御下に置かれて、硬着陸する場所も慎重に集落の被害のない場所に選択されています。

これを「墜落」と呼ぶのは非常識な煽りです。
さてニコルソン中将によれば、事故当初、パイロットは普天間か嘉手納に帰還しようと考えましたが、市街地上空を飛行せねばならないことから断念し、海岸前の浅瀬にハードランディングさせました。
ニコルソン中将の発言の当該部分です。
"The pilot made a decision to not fly over Okinawan homes and families. He made a conscious decision to try to reach Camp Schwab…and land in the shallow water to protect his crew and the people of Okinawa."

辺野古に滑走路があれば、至近距離ですし、海に面しているために、無事に帰還することは充分可能であったと思われます。

反基地運動家たちはこの事故を受けて、「だから移転反対」と叫んでいますが、正反対です。

オスプレイの事故と移転問題は、本来まったく別次元のことですが、百歩譲ってオスプレイが「欠陥機」ならば、なおのこと「だから海に面した過疎地に移転する」のが正しいのです。

というのは、今回の事故もそうですが、オスプレイなどの軍用機は日本では市街地上空で訓練をすることはありません。

訓練はリスクが伴いますから、万が一事故が起きた場合、市街地に被害が及ぶからです。
ですから、軍用機の訓練は海上でされますが、訓練中に事故が起きても、海岸に飛行場があれば市街地上空を飛行せずに帰還できるからです。

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皮肉にも、今回のオスプレイ事故は辺野古に移転せねばならない理由を際立たせてしまいました。
それは、以下の理由です。

第11に、軍用機の事故は訓練中に起きる可能性が高いこと。
第21に、軍用機の訓練は海上でされていること。
第31に、海上で事故が起きた場合、市街地上空を通過せずに飛行場に帰還するには、海に面した過疎地の基地の方がリスクが少ないこと。

この事故において、現時点で大事なことは煽ったり、逆に過少にリスクを判定することです。
リスクは常にあります。事故はあり得ます。

ならば、その事故が起きた場合、どうしたらリスクを最小限に限定して閉じ込められるかを考えるべきではないでしょうか。

東京新聞のように、「沖縄米軍トップ「感謝されるべきだ」とか、「オスプレイの安全主張崩壊」などというアジビラまがいの紙面づくりは感情的対立を煽り、何の解決にもならないので、やめて欲しいものです。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016121590070509.html

なお、海保11管は捜査を開始しました。

「現場は海域のため、11管は14日未明、米軍に事故の捜査を申し入れたが、14日夕までに回答はないという。ただ、航空危険行為処罰法違反の疑いで独自に捜査を始め、米軍の協力が得られれば、パイロットらから任意で事情を聴く方針。

日米地位協定は、米軍関係の事件・事故には基地の外でも米軍による警察権を認めている。」(朝日12月14日)
                      ~~~~
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ニコルソン中将記者会見全文
MARINE CORPS BASE CAMP BUTLER, Okinawa, Japan – --
The Commanding General of III Marine Expeditionary Force, Lt Gen. Lawrence D. Nicholson, held a press conference here following the landing of an MV-22 Osprey in the shallow waters off the coast of Okinawa.
Nicholson stated the aircraft was conducting aerial refueling operations over the sea when the rotor blades struck the refueling line, damaging the aircraft.
"After the aircraft was unhooking, it was shaking violently," Nicholson said. "The pilot made a decision to not fly over Okinawan homes and families. He made a conscious decision to try to reach Camp Schwab…and land in the shallow water to protect his crew and the people of Okinawa."
All five crewmembers were rescued and transported to the Camp Foster Naval Hospital. Three of the crewmembers were released from the facility and two still remain hospitalized under observation.
"I want to thank the Japan Coast Guard for their quick response as well as the Okinawan Police for their support in securing the site," he said. He also thanked the U.S. Air Force 33rd Rescue Squadron for their assistance during the operation.
Nicholson addressed the concerns of the Okinawan community and focused on reiterating the safety and resourcefulness of the MV-22 aircraft to support the U.S.-Japan Alliance.
"I regret that this incident took place," Nicholson said. "We are thankful for all the thoughts and prayers the people of Okinawa gave to our injured crew."
Nicholson has made the decision to temporarily halt all MV-22 flight operations under Marine Forces Japan until he is "satisfied that we have reviewed our checklists and safety of flight procedures."
An initial salvage survey at the location is underway to determine the most viable platform and method of recovery for the aircraft, stressing the importance of safety and protection to the environment.
A formal investigation into the incident has been launched. There will be no further information on the cause of the incident until the investigation is complete.
仮訳
海兵隊基地キャンプ ・ バトラー、-沖縄県-
海兵遠征軍、ローレンス ・ D ・ ニコルソン中将は、沖縄の沿岸海域の浅瀬におけるオスプレイの着陸について記者会見を行った。

ニコルソンは、航空機(オスプレイ)は損傷を受けた時、海上で空中給油を行っていたと述べた。
「オスプレイはこれをアンフック(引っかけ損なうこと)したために、機体は激しく振動を始めた。
「パイロットは彼の乗組員と沖縄の人々を保護するためにキャンプ ・ シュワブの浅瀬に到達しようと決断した」

5人の乗組員すべては救出され、キャンプ フォスター海軍病院に運ばれた。そのうち3名の乗員は既に退院し、2名はまだ観察入院を続けている。

「私は日本の海上保安庁の迅速な対応だけでなく、その場所を保護していただいた沖縄県警察に感謝したい」と述べた。

また、彼らの救援のために尽力頂いた空軍第33レスキュー隊に感謝する。

ニコルソンは沖縄社会の懸念に対処し、安全保障と日米同盟を支援する MV 22オスプレイの機知を繰り返しに焦点を当てた。

ニコルソンは、沖縄のコミュニティの懸念事項に対処し、MV-22機の安全と機材を日米同盟を支えるために繰り返し強調することに重点を置いた。

ニコルソンは、「この事件が起こったことは残念だ」、 「沖縄の人々が負傷した乗組員に与えたすべての思いと祈りに感謝している」 と述べた。

ニコルソンは、在日米軍の下でのすべてのMV 22を一時飛行停止とし、飛行操作のチェックリストと飛行手順の安全性を満足しうるまで見直すと述べた。

安全性と環境保護の重要性を強調し、航空機の最も有効なプラットフォームと復旧方法を決定するために、現地で最初の引き上げ調査が行われる。

事件の正式な調査が開始された。 調査が完了するまで、事件の原因に関する詳細情報の公表はない。

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[ 2016年12月16日 ]

 

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