アイコン 工作機械受注 12月4.4%増と17ヶ月ぶりプラス、2016年は▲15.6%減

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日本工作機械工業会が19日発表した12月の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比4.4%増の1118億7900万円だった。
円安の進行に加え、自動車や半導体関係の受注が堅調なことが寄与して、17ヶ月ぶりのプラスとなった。
好不況の目安とされる1千億円を2ヶ月連続で上回った。

 輸出は2.0%増の659億300万円。アジアが2.0%増と19ヶ月ぶりにプラスに転じた。
同工業会は、中国は経済減速のなかでも設備投資の需要はある。高付加価値機種が必要とされていくとし、欧州も22.7%増で2ヶ月連続のプラスだった。
 国内は8.0%増の459億7600万円。自動車や半導体、電気・精密関係の需要が堅調に推移した。11月に開催された工作機械の国際見本市の商談効果もみられた。

2016年通年の工作機械受注額(確報値)は前年比▲15.6%減の1兆2500億円で、2年連続のマイナスとなった。
円高の進行や海外経済の不透明感から輸出は▲19.6%減の7194億5800万円だった。国内は▲9.5%減の5305億4500万円で4年ぶりの減少となった。

2017年は、20日就任するトランプ大統領の匙加減一つとなっている。米国に工場を集中させられても、新たな設備投資が増え、工作機械は増加するが、一方で、もしも20%超というデタラメに高い国境税を課せられた場合、国内の輸出製造業の投資は鈍り、米国向けに輸出して韓国や中国・台湾・東南アジアの製造業者の投資は大幅に減退し、総じて、世界経済が回復しない限り、米国一国では持たず、工作機械メーカーにとどまらず、減退していくことになる。

現在、浅はかなトランプと共和党下院の打ち合わせでは、輸入品に国境税を20%かけ、その税収を米国の輸出産業に振り分けるとしている。
先般、トランプはドル高の為替にも噛み付き、一時円が急騰したが、FRBのイエレン議長が、好調な経済に上半期に金利を上げることを示唆したことから、瞬く間に2円ほどドル高円安に振れてしまっている。不可能と見るが、日銀黒田丸のイールドカーブ・コントロールでもしようというのだろうか。何をやらかすかまったくわからない危険すぎるトランプである。

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[ 2017年1月20日 ]

 

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