アイコン 10日、原油50ドル割れ、円115円台、東証286円高

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9日のニューヨーク商業取引所は原油先物相場が急落し、原油取引の国際的な指標となる「米国産WTI原油」の先物価格は、約3カ月ぶりに1バレル=50ドルの節目を割り込んだ。終値は、前日より1.00ドル安い1バレル=49.28ドルだった。
 米国で前日に発表された原油の在採算性を大幅に引き上げての庫量が、市場予想を大きく上回る水準で増えていたため、供給が過剰になることに対する警戒感から売り注文が優勢になった。

最近は、原油価格が持ち直していたため、米国のシェールオイル関連企業が生産を増やしており、供給過剰の懸念が広がっている。

アメリカではピークの2014年10月10日には1601本の稼動リグ数があったが、その後の原油価格の暴落で採算割れとなり激減、昨年5月27日には316本まで大幅減少、その後の原油価格の回復で、今年3月3日現在では607本まで回復してきている。

ただ、暴落で激減したときにも新規に大規模シェールオイル田が掘削を開始するなど、技術的な進歩からコストを大幅に下げて開始している。
こうしたことから、停止していたリグも再稼動するときには大幅にコストを削減してきているものと見られる。
なお、米国の原油生産量は原油とシェールオイルが半々、リグ稼動数がピークから1/5に減ったときにもシェールオイルの生産量は効率の良いリグの稼動が中心となり、2割程度しか減っていなかった。)
稼動リグ数はベーカー・ヒューズ社発表分。

まだ1000本近いリグが、稼動を待っている。トランプ大統領は内陸部にパイプラインを指揮接するとしており、輸送コストが大幅に削減されることから、稼動数が増加するのは必然、また、カナダの重質油のオイルサンド原油も、パイプラインで米南部の石油精製地帯に運ばれれば、大規模生産が開始されることになる。
どっちみち、世界経済が力強く上昇しない限り、原油価格の上値は押さえつけられる。

10日16時現在WTI価格(時間外取引)は49.67ドル、
円は、FRBイエレン議長の金利上げ予想により115.40まで円安となっている。
10日の東証は、円安を受け、輸出関連株などが引き続き買われ、
前日比286.03円高の19,604.61円となっている。

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[ 2017年3月10日 ]

 

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